2014年8月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            
無料ブログはココログ

リンク

« はじめまして(テスト) | トップページ | 「飴色紅茶館歓談」(2003)藤枝雅・作 »

2003.12.03

「白い部屋のふたり」(1975)山岸涼子・作

この作品を知ったのはかなり前のことだった。
どこかのBBSで知ったのだと思う。
最近になって「百合姉妹」Vol.1で紹介されたりして、一度は探すのを
あきらめていたところを、再度探そうという気になったのだ。

結局ヤフオクでゲット。
(実は、何度もでたのだけど、その都度忘れて流したのだけど)
入手したのは初版ということもあってか、2800円と結構高かった。
(通常は2000円以下で落札されるのだけど)
この漫画は1カ月に1回は必ず出品されるような頻度。
まだゲットしてない人はお試しを。

内容は、両親を失った美少女(レシーヌ)が、寄宿学校に転校してくるという話。
そこで、ちょっと陰のある美女(シモーン)と出会う。
最初は反発していた主人公だけど、段々、彼女に惹かれてゆく、しかし・・・。
いかにも70年代の少女マンガだけあって、舞台はフランスだ。

「いかにも」な展開だけど、この作品の良いところって、
心理描写の細かさにあると思う。心理描写と展開が無理なくかみ合っている
ところがとても良いのだ。あたり前だと思うかもしれないけど、
こういうのは、実は「百合」には大変重要なファクターだと思う。

「飴色紅茶館歓談」(2003最近の作品)藤枝雅・作を読んだとき、置いていかれた
感じがしたのだけど、今おぼえば心理描写と展開がかみ合っていないため、
そういう感じがしたのかもしれない。
※「飴色」はとても甘くて、良い作品ですよ。念のため。

心理描写に関して言えば、むしろ、こちらの方激しい心理描写をしているのに
「置いていかれた感」は感じなかった。
かなり時代ずれしているにも関わらず、「百合」的展開に感情移入できる作品になっている。

個人的には、自分が「レズ」かも、いやそうじゃないと葛藤する場面の
狂おしさがとても良い!
「ビアン」系の作品に触れている人間なら、そんなの
ちゃんちゃらおかしいと感じるかもしれないけど、自分としてはこういうのは
「百合」を好きになったきっかけの原体験だと思う。
「甘い狂おしさ」。それが自分にとっての最良の「百合」かもしれない。
(頭悪いくらいの激甘も嫌いじゃないけど)

そうそう、この作品ってやはり吉屋信子「屋根裏の二處女」(1920)あたりに
ヒントを得たものだろうか。話は似てないけど、雰囲気は似ている気がする。
あと「甘い狂おしさ」は福原ヒロ子「従姉ヴァレリア」(1975)とかにも
共通するものがある感じだ。

それにしても、70年代の少女漫画はすごい。

« はじめまして(テスト) | トップページ | 「飴色紅茶館歓談」(2003)藤枝雅・作 »

コメント

今日は アメリカ から!

「百合こころ」は すごくおもしろいです。ありがとう

70年代の少女漫画と言えば -

新しい「やじきた学園道中記」の巷説がしてるか? 私は新しい「花のあすか組」 も早をよみます。

ユリコンのメンバーために - おたくレズ 外人 《笑》- どもありがとう!「百合こころ」がんばって!

Cheers,

Erica Friedman
Yuricon
http//www.yuricon.org

わわわ、すごい方からのコメント戴きました!
ありがとうございます。Thank You!
とても光栄に思います。

でも、日本語でごめんなさい。ああ、こんなときのために
英語をしっかりやっておれば・・・!(はがゆい)

Ericaさんのお名前は、Netnewsのfj.rec.animationなどでも
お見かけしたことがあります。
アメリカで精力的に「百合」啓蒙活動をされていますね。

実は「やじきた学園道中記」も「花のあすか組」も、
「百合」要素があるということは知っていたのですが、
立ち読み程度しかしていませんでした。
でも、こういう作品を知っているとはすごいです!

Yuricon頑張ってください!私も応援しています。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/705/3955

この記事へのトラックバック一覧です: 「白い部屋のふたり」(1975)山岸涼子・作:

» 本の話。少女小説と百合 [愚者の備忘録]
ちょっと続けて本ネタで行きます。 ココログ眺めてたら面白い所があったのでまずリンク。 百合こころ まず挙げられている作品幾つかは寡聞にして知りませなんだが、俺も... [続きを読む]

« はじめまして(テスト) | トップページ | 「飴色紅茶館歓談」(2003)藤枝雅・作 »