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2003.12.16

「灰羽連盟」(2002)

今日は、ネタがないので(笑)今年見たアニメ作品の中で
「百合」的に一番良かったと思う作品の感想でも書きます。ネタバレ注意!

その作品は「灰羽連盟」(2002)です。
(放送は去年終わっていますが、DVDで最後までちゃんと
観られたのは今年なので)

さて、この作品。全体的な感想としては・・・
最後まで魅了してくれた作品だったと思います。
アーティスティックな色使いや、キャラクターと、ある意味
青臭いというか同人的というか、観念的な世界観が、
しっかりマッチした作品だったと思います。

結局、「グリの町」ってなんだったのでしょう。
安易に考えたら死後の世界。ちょっとひねったら、ヴァーチャルな
自己啓発(笑)機関ともとれるし・・・
まあ、やはり「モラトリアム」の具象化した世界と考えるのが
適当なんでしょうね。アニメでは「モラトリアム」な世界を
表現する手法は意外と多いのだけど
(有名どころでは「うる星やつら ビューティフルドリーマー」(1984)ね。
「百合」ではないけど)
この作品では、アーティスティックな作画が、うまい具合に説得力を
与えていたと思います。
ただ、この作品の最終的な肝となる、同じ読みで違う意味の
名前というのは、ちょっと説明不足な気がしますね。
このあたりも同人誌的なのかもしれないけど。

肝心な「百合」としては・・・実は、あまり喜べないかもしれないです。
レキは自分の救済のためにラッカにやさしくしていたと
告白するのだけど、これは真実だと思います。
そして、少なくとも、ラッカに救われる前までは
事実上ヒョコ(男)が好きだったわけです。(黄色いケーキ)
こういう構成から考えると、「百合」的にはラッカの一方的な
想いにほかならなかったわけです。
(この「想い」も、ラッカの生まれる前の記憶に関係しているらしいけど、
詳しいことは語られない)
しかし、「百合」的に良いのは、その想いがあまりに一途なところ。
観ていて心が揺れます。

# 後から考えると、ラッカとレキの関係って、池田理代子・作
# 「おにいさまへ…」(1974、アニメ版は1991-1992)の
# 御苑奈々子と朝霞れい(サンジェスト)の関係を彷彿とするところがあります。
# この作品は「おにいさまへ…」ほど、恣意的で悲劇的な
# ストーリーではないので、その分気楽に見られるのですが。

で、この作品の最終的な「百合」の評価としては・・・
やはり名作だったと思います。
良く考えると気になるところも多いけど、ラッカの一途さはやはり
とても引かれるものがあります。感情移入できたところが多いです。

個人的には、たいしたイベントもなく、雰囲気を淡々と
味わわせるような作品は、実はあまり好きではなかったのです。
しかし、この作品は独特の生真面目さというかストイックさというかが
この手の作品にありがちな、クサさというか薄ら寒さを見事に
消していて、私でも美味しく食べることができました。

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