2003年の百合ニュース・第1位
私の視界に入った、独断と偏見の「百合」ランキングです。
栄光の第1位は「国書刊行会から『屋根裏の二處女』復刻される」です。
第一位は吉屋信子・作「屋根裏の二處女」(1920)の復刻にしました。
国書刊行会からはこれ以外に「わすれなぐさ」(1932)「伴先生」(1938)と3冊、
そしてゆまに書房からも数冊の復刻がありました。
(その中でも「返らぬ日」(1927)はおすすめです)
これらの復刻も含めて一位としました。
今年、吉屋信子作品の復刻が叶ったのは、世間で「百合」ブーム
だったからではなく、没後30年の記念です。(表向き)
「百合元年」が吉屋信子の没後30年というのは、なんとなく
縁を感じますね。
第一位が復刻というのは寂しい、と思われるかもしれませんが
この作品の「百合」としての内容の良さと、いままで入手不可能と
言われていたレア性が一位の要因です。
(私も、入手はあきらめていました)
この作品には、若かった吉屋信子が「文学」を書こうとした
いきこみが感じられます。解説にもあるように、多少空回り
している感もありますが、その初々しさが、80年も前の作品と
「百合元年」と、なんだかマッチングして思えたりします。
吉屋信子がこの作品以降ビッグになっていったように、
来年以降の「百合」もさらなる飛躍ができることを祈っています。
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