「インディゴ・ブルー」(2002)
やまじえびね・作、祥伝社・刊
「夜を超える」と同時に買った物件です。
買ったときに「ストレートに百合ではない」と書いた
のですが、思ったよりストレートでした。
ただし、「LOVE MY LIFE」ほどではありませんが。
さて、この作品、簡単に書けば、主人公で小説家・中川留都と
編集者の男性・龍二、レズビアンで別の雑誌の編集者の
矢野環の三角関係を描いた作品です。
三角関係といっても、直接対立するわけではなく、
あくまで主人公が三角関係の間で思い悩むという
タイプの作品です。
かなりセクシャルで、男女や女女のセックス描写も
多いです。(もちろんハードコアではありません)
また、この作品には、キャラクターとしてかなり立っている
男性キャラ(龍二)も登場しますが、個人的にはイヤな
感じはしませんでした。
「百合好きさんへの33の質問(3/3)」の問24で
「絡んできそうなキャラはイヤですね。」と書いたのですが
龍二は思いっきり絡んできます。
それでもイヤな感じがしなかったのは、
龍二が正確に男性として描かれているというのと、
変に悪者にしなかったというのが好感が持てたからだと
思います。
# まあ、余裕でいられるのも、最終的に
# 留都と環がくっつくからなのだけど(笑)
いわゆるビアン物は、セクシャリティというレズビアン
にとってかなり大きな問題を表現することが
多いのですが、この作品はあくまで恋愛の一つの形態として
女同士の愛を描いているように感じます。
(もちろん、単に表面なだけでもありません)
それゆえ、やまじえびね作品は、「ビアン風」だと感じる
のでしょう。(もちろん蔑称ではないです)
実は、この作品「LOVE MY LIFE」より面白かったです。
「LOVE MY LIFE」はあまりひねってなくて、「百合」
的には美味しかったのだけど、リアル系の絵と作風と
しては物足りなさも感じていたのです。
この作品は、そういう点では問題はクリアされていると
感じました。
この作品の「百合」としてのおすすめ度は
■■■■■■■□□□
です。
が、リアル系を許容できる方には
■■■■■■■■□□
としておきます。
リアル系としてはなかなかの良作だと思います。
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