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2004.07.22

「荊の城」下

サラ・ウォーターズ・作(中村有希・訳)、創元推理文庫・作

最近、うかれ気味です。というのも、この作品が私のツボ
ビシっとジャストヒットしたからです。

さて、後半はブライア城を逃げ出したスウとモードに
過酷な運命が待ち受ける。二人の運命やいかに。
そして二人の出生の秘密とは。
というような展開です。

話としてはオーソドックスな展開だと思いますが、
やはり緻密で丁寧な描写が説得力を与えていると思います。

正直言って下巻は、過酷な描写の方がメインで、「百合」的には
おいしいところは少ないのですが、なんといっても・・・
いや多くは書くまい。私の浮かれようで推し量ってください。

ということで、私のおおすすめ度は堂々の
■■■■■■■■■■
満点です!!

やはり、心理描写。そして、作品としてとてもまじめなところ。
一般小説としてもそれなりに良く出来ているところ。
作者が「百合」(レズビアニズムではなく)を意識しているのが
明白なところ。
(作者が「百合」という言葉を知っているかどうかは別)
などなどを総合的に評価して、文句なく満点だと思いました。
# ただし、好き嫌いありそうな作品でもあるので
# 鑑賞時は、この感想を真に受けないでください。

この作品に出会わせてくれた「百合」の神様に感謝です。

日本(の一部)では「百合」ブームなどと言いますが、こういう
作品が海外から出てきたというのは、素直に驚きです。
それと同時に、日本の「百合」シーンもこの作品に負けないような
しっかりした百合作品が出てきて欲しいですね。

上巻の感想は→ココ

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コメント

あー、早く下巻のレビューが来ないか心待ちにしていました。
こんなに衝撃を受けた百合作品は百合にはまったときのもの以来です。

特に衝撃的だったのは二人が髪を振り乱し、顔に痣を作り、痩せ細り、狂ったりしつつも、たくましくて、生意気で、頭がよくて、とても百合であるという点です。

日本の作品だと、もっと脆くて、可愛気があって、おバカで、読者受けする属性を複数備えたキャラクターになるんじゃないかと思います。

コメントありがとうございます。

確かに、この作品の良いところって、スウとモードの
存在感というか、線の太さ・力強さだと思います。
アニメなどの女性キャラって、どうも「美少女」を表現しようと
する意図が強すぎて、存在感が薄くなってしまいますよね。

普通のヒロインならそれでも良いかもしれないのですが、
「百合」だと、薄いというか、物足りないんですよね。

そういうこともあるのですが、全800ページ以上もある
「百合作品」を読ませてくれたことも嬉しかったです。

日本でももっと本格的な「百合作品」が出てきて欲しいですね。

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