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2004.08.30

「蒼穹の女神 111ヤークトシュタッフェル」

すずきあきら・作、MF文庫J・刊

第一次世界大戦時の航空戦(まあ、その、平たく言うと
「紅の豚」・・・などと言ったら叱責されるかもしれない
ので昔の戦争映画)を思わせる、異世界の戦争物です。

ライトノベルでは、レシプロ機やら戦車やらに心酔して
いる作家も多いのですが、まさにそういう作品です。

しかも、登場人物はほぼ全員女性、しかもイラストは
ロリっぽいし、いかにもライトノベルという感じの作品です。

・・・とまあ、批判めいたことを書いてしまいましたが、
作品としては、復讐・疑惑・和解などオーソドックスながら
なかなか読ませる要素が多く盛り込まれています。
実際、楽しく読めた作品でした。

特に、主人公のエリィカの性格がとても良いと思います。
猪突猛進タイプで、ある意味イタい感じなのですが
感情移入が容易な、良い主人公です。

「百合」的にはエリィカが逆恨みをする、上官・ミラージュと
ミラージュに気のある、上官・フルマー、そして
エリィカの姉・シャールロッテ(故人)とミラージュの
昔の関係ですね。ほのめかし程度ながら、明らかに
デキていたと
思わせるところがとても良いです。

作品として、エリィカとミラージュは和解したわけで、今後
フルマーを含めた怒濤の三角関係になるのでは・・・と
思うと、クラクラします。
(まあ、その可能性は低いと思いますが)

ライトノベルとしてなかなか良くできているし、
「百合」要素もバッチリなので、おすすめ度としては、
今後の期待も込めて、
■■■■■■■■□□
とします。

ただ、復讐の要素がなくなったら、エリィカの性格が
薄くなってしまわないか心配ではあります。

それにしても、戦争モノだとどうしても「耽美なわしら」
(森奈津子・作)
田中彩子の台詞を思い出しますね。

女兵士だって、同じよ。婦人自衛官の六割は
真性レズビアン。二割は真性とまでいかなくとも
レズ経験あり。残りの二割も入隊後に上官に
奪われているのよっ。そうにきまってるわ!

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