漫画版「マリア様がみてる」第21話
「マーガレット」2004年21号に掲載の分です。
「白きはなびら」、後編です。
ほぼ原作どおりなのですが、微妙に違和感を感じました。
というのも、水野容子の扱いが、原作とは少し違うようです。
なんと言うか、聖に押されているというか。
原作では強い水野容子を通したから、最後の熱い友情が
生きていたので、この解釈の違いは残念かも。
ただ、それほど悪手ではないと思います。
あと、原作以上に聖と白薔薇さまの関係をしっかり描いて
いる印象はありますね。(アニメもとても良い感じでしたが)
久保栞は原作より存在感が薄くない印象です。
駅に姿をあらわすシーンも追加されています。
でも、適度に薄い印象を通しているのは好感です。
原作を理解していない作家なら、久保栞の存在感と
哀愁を具体的に描いてしまいそうです。
しかし、駅のシーンはちょっと弱いですね。
時間が経過してゆく演出が甘いというか。
原作のOLに声をかけられる、というのはとても巧い
演出でしたが、やはりページの関係でしょうか。
しかし、それでも、最後になってバタバタしていない
だけマシだと思います。
志摩子さんともうまいことつなげていますし。
まあ、この作品は期待度が高すぎますよね。
漫画版は良い線いっているとは思いますが、原作には
及ばなかった印象です。
ということで、おすすめ度は・・・
■■■■■■■■■□
としておきます。
惜しかった!という感じです。
さて、漫画版はまだ続くようですが、次は「ロサカニーナ」
にいくのかな。蟹名静の描写に期待します。
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