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2004.11.08

「カレイドスター」1st~4th Stage

昨年から今年まで「百合」界(あるのか?)の話題をさらった
アニメの感想です。DVDは全巻買っていたのですが、敢えて時間を
開けました。他者の感想に惑わされないためには、放送直後か、
時間を開けるしかなかった、というのもあります。
(といいつつ、いつも通りなのですが)

では、1話。なんだか恥ずかしくなるくらい、1話らしい1話です(笑)
しかし、余裕が感じられ、長丁場を意識した作りだとも言えます。
もう一つ感じたのは、上品さというか、育ちの良さというか、
頑張れば必ず成功する的(?)というか、NHK的正統なアニメという
雰囲気です。(NHKではないのですが)
これはホリプロとタイアップした結果なのでしょうか。

あと、主人公・苗木野そらがオーナーの鶴の一声で救われたり、
それが原因で他者に冷やかな態度をされたり、とても古典
少女漫画的
ですよね。
しかし、こういうのが「百合」に良い影響を与えることも多いので
悪くはないと思います。

1話を観て、続けて観させるパワーというか魅力のある作品である
のは間違いないと確信しました。

2話、そらが、カイレドステージの花形である、レイラの大技
「ゴールデンフェニックス」に挑戦することになる・・・という話。
そらの頑張りに心動かされる話ではありますが、「百合」的には、
ミアとアンナと友情関係が生まれるという側面の方が大きいですね。
経験的に、3人の友情関係は「百合」としては意外と芽がでない
ことが多いのですが、いい感じになってきたという印象です。

3話、そらがクラウンの役をすることで、自分の役割に目覚める
という話。この話もとても教育によさそうな話ですよね(笑)
あと、カイレドステージってアメリカでやっているわりには、
ファンシー過ぎではという印象があるのだけど、やはりある程度
子供向けのエンターテイメントなのでしょうか。

4話、そら、ミア、アンナの三人で技を成功させようとする話。
4回にして、かなり友情がテーマになってきています。
オーソドックスな作りだと思いますが、巧いですね。
4話共通して言えることですが、絵に描いたようなカタルシスを
伴ったサクセスストーリー
ですよね。出来すぎ、という感じも
しないではないですが、観ていて気持ちいいです。

それに、そらの同期には男性もいるのだけど、彼らはほとんど
目立たず、女性キャラ同士の友情や対立関係の描写に終始している
という点に注目したいです。

男性キャラはいるにはいるけど、陰が薄いユーリと、蚊帳の外の
ケンと、若いキャラと恋愛になりそうにないカロスだし(笑)

つまり、最初からある程度「百合」を意識している形跡が
あるように感じます。

あとは、レイラとの関係や、強力なライバルの出現となってくると、
「百合」的に加速しそうな予感がしますね。
そして、下準備はすでに十分出来ていると思います。

ではこの4話のおすすめ度は・・・
■■■■■■□□□□
まだ、友情止まりなのでこの点です。
しかし、期待できる作品であるのは間違いないです。
ということで「期待もこめて」はあえて止めました(笑)

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