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2005.03.09

「セーラー服 百合族」(1983)

一般的な評価としては、この作品はエロチックな青春もの
ということで通っているのですが、確かに、そういう雰囲気は
しました。

しかし、個人的には青春ものというより、主人公の二人の
女の子をアイドルとして、初々しさを表現するという目的が
まずあり、そのための青春ものという気がしました。

そして、日活ロマンポルノという商品としては、そのもくろみは
見事に達成されていると感じました。

那須監督はアイドルものというか、アイドルが持つ独特の
初々しさ
が大好きなんだと思います。

あの映画(遺作)で、俳優としては無名のアイドル歌手を
つかったというのも、彼としては必然だったのかもしれません。

・・・と、閑話休題。

話としては、確かに性描写を売り物にした作品としては
良くできていると思いますが、やはり濡れ場の90%は
不必要
だと思いましたし、その不必要な部分を除いたら
もっともっと青春ものとして鮮烈になったのに・・・
と思うと残念です。

一般に、エロ系ジャンルは、エロさえやっていれば、
他のジャンルよりクリエーターは、自由に表現できる
などと言われていますが、私は逆だと思います。

エロを入れないといけないというのは、(エロ以外を)明確に
表現したい作家にとっては足かせでしかないと思います。
どれだけ話が良くても、エロ描写があるだけで、
クリエーターが表現したいことが薄れてしまうと思います。

・・・とまあ、これは私のいつもの持論なのですが、この
作品でも同じことを感じました。

そんな中、ちょっとグッとくるシーンがありました。
ガチレズの美和子がなおみに意地悪されて、泣きながら
チョコパフェを食べるシーンです。

こういう良いシーンがありながら、作品としてはエロ
ジャンルで産み落とされたのが恨めしいです。

しかし、Averageさんのコメントでの指摘にもあるように
作品として、レズ関係を肯定的に描いているという点では
エポックメーキングだったと思いますし、現在の「百合」
に通じる思想(嗜好と言った方が良いかも)を確かに感じる
ことができます。

「百合族」から20年を経て、非セクシャルな「百合」
徐々に認知されはじめているのは喜ばしいことです。
「百合」は確実に進歩していると思います。

おすすめ度は・・・

あえて書きません。あくまでエロジャンルということを
念頭に置いて、「歴史の勉強」として鑑賞するのなら、
意義があるかもしれません。

最後にもう一度、

那須監督のご冥福をお祈りいたします。

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