「マリア様がみてる 妹オーディション」
今野緒雪・作、集英社コバルト文庫・刊
ちょっと遅れてしまいましたが、今頃感想です(汗)
えっと・・・20冊目です!スゴイ!
前も同じこと書いたような・・・(汗)
最初「オーディション」という言葉に良い印象は受け
なかったのですが、そこはさすがの「マリア様がみてる」
です。最初の60ページ近くを使って、その悪い語感を
払拭する説明エピソードがあったりします。
こういう細かな気配りが良いですね。「マリア様がみてる」
という作品の他に類を見ない要素だと思います。
話もやっと本道に帰ってきたという感じがします。
祐巳が自然に先輩の貫禄を身につけているという演出が
とても良いですね。変にお姉様風を吹かすような感じ
ではないのがとても好感が持てます。
しかし、「百合」としてはかなり低調だと言わざるを
得ませんね。
特定のキャラクターの「百合」展開が少ないし、この巻で
祐巳の妹が決定するわけではないし。
ただ、祐巳の妹は、なかなか決まらないので(というかもう
9割決定していますが)ヤキモキしている人も多いでしょうが、
個人的にはさっさと決めてしまうのは抵抗あるので、
これだけ引っ張っても悪い印象は持っていません。
「百合」として、強いて挙げれば、蔦子さんと内藤笙子の
距離が縮まっているのが嬉しいですね。
蔦子さんは妹は持たない主義だそうなので、この二人の
距離感の表現が、今後楽しみです。
ということで、おすすめ度は・・・
■■■■■■■□□□
です。「マリア様がみてる」らしい作品ではありますが
明確な「百合」要素が少ないので、このポイントです。
「マリア様がみてる」でなければもっと低かったかも。
過去の感想は以下です。
●「マリア様がみてる イン・ライブラリー」
●「マリア様がみてる 特別でないただの一日」
●「マリア様がみてる チャオ ソレッラ!」
●「マリア様がみてる バラエティギフト」
考えてみたら、ブログを初めてまだ5冊しか感想を書いて
いなかったんですね・・・。
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