「MADLAX」13
25,26話の感想です。
ラストです。
シリーズ全体の感想は・・・稀代の不思議な作品でした。
その価値ある作品の中で、「百合」要素が効果的に使用
されているだけで良しとすべきなのかもしれません。
ラストの展開は予想以上に、観念的でした。
あまりにスケールが大きい話なので、こういう風に
料理するしかなかったのかもしれません。
あと、この作品は狭い範囲で展開することが多いので、
最後の展開は、あれあれ?いつの間に全世界の命運が
かかっていたの?という違和感も感じてしまいます。
(途中でそういうことを匂わすシーンもありますが)
私としては、観念的なのは嫌いではありませんが
すんなり納得できない人もいたかもしれませんね。
で・・・「百合」としては・・・
まあ、「百合」ファンにもいろいろな嗜好があるので、
こういうのも受け入れる人はいるかもしれません。
でも・・・やはり個人的には同一人物からの派生は
「百合」とは思いにくいです。
# それにしても、マーガレットって見事な総受けキャラ
# ですよね。ある意味(笑)
確かに、いろいろな意味で楽しめた作品だと言えますが
「百合」としては今ひとつでした。それは何故かと
いうとやはり女性キャラが多すぎたと思います。
それが、却って「百合」としてバラけてしまった原因
のように思えてなりません。
「NOIR」が主要女性キャラを絞り込んだために、
「百合」として大成したのと対照的ですよね。
脚本の黒田洋介氏については・・・この人はまっとうな
意味でプロの脚本家ですよね。
クライアントの意図を酌めるというか。
だから「極上生徒会」はあんなので、「MADLAX」は
こんなのになったのでしょう。
「百合」の的を微妙に外しているという点では共通
するものも感じますが・・・。
結論としては「MADLAX」の「百合」分は真下耕一監督
だからこそと考えた方が良さそうです。
シリーズ通してのおすすめ度は・・・
■■■■■■■□□□
とします。なんだかんだ言って、アニメとしては
なかなか面白かったし「百合」要素もあったので
このポイントは順当だと思います。
ただし、あまり大きな期待を持って鑑賞することは
避けたが良いとも思います。
過去の感想かこちら。
●「MADLAX」1 ●「MADLAX」7
●「MADLAX」2 ●「MADLAX」8
●「MADLAX」3 ●「MADLAX」9
●「MADLAX」4 ●「MADLAX」10
●「MADLAX」5 ●「MADLAX」11
●「MADLAX」6 ●「MADLAX」12
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