「魔法少女リリカルなのは」
都築真紀・作、メガミ文庫・刊です。
アニメのノベライズです。
第一印象は・・・アニメ版と似たようなものです。
しかし、小説というメディアのおかげで、心理描写の
点ではほんの少し良い感じです。
話は、なのはとフェイトの最後の戦いに向けて、
アニメ版を補完するようないくつかのエピソードで
構成されています。
「百合」的にはアニメ版と同じく、フェイト-アルフの
主従関係が良い感じです。でも、分量はアニメ版の
方が圧倒的に多いような気がします。
小説というメディアでは、心理描写などが判りやすく、
その点では有効に作用していると思います。
しかし、アニメ版と同じく、問題点も多いです。
まず、文章が非常にうざったい。アニメ版も非常に
うざったい演出だったのですが、それをそのまま
文章にしたような感じです。
そして、武器関係の描写が余計に多すぎます。
そんなのにページを割くくらいなら、なのはの
内面をもっと掘り下げて欲しかったです。
(フェイトの方は、新たなエピソードを追加して
いるし悪くはないのですが)
兵器描写となのはの内面の情報量の少なさが、なのは
という少女を、実に、感情移入を妨げるような、
好戦的なキャラクターにしてしまっています。
# お子様独特の無邪気さとも思えないし。
なのはは主人公なのだから、もう少しちゃんと描いて
欲しいものです。
後半、フェイトが、なのはラブっぽい感じを醸し
出していて、「百合」的には美味しいのですが、
はのはがあんな風だから、手放しで喜べないのです。
ということで、おすすめ度は
■■■■■■■□□□
とします。
アニメ版の続編は結構好評のようですね。DVDが
楽しみです。(別な意味で好評なのかも)
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