「フェアリーアイドルかのん」1~3
袴田めら・作、ポプラ社・ブンブンコミックス・刊
昨年「最後の制服」で多くの「百合」好きを驚喜
させた、袴田めら氏のもう一つの顔を物語る作品
の感想です。
最初に、お断りしておきますが、この作品は「百合」
ではありません。(あくまで私の見立てでは)
私もそこまでどん欲な期待はしていないので、
もちろん、落胆はしていません。
読後の第一印象は・・・か、かわいい・・・なんて
邪念のない作品なのでしょう!「最後の制服」では
「百合」ばかりに目が行っていましたが、こんなに
絵が丁寧だったなんて、と今更ながら驚きました。
さて、お話は・・・
妖精の国を救うため、かのん、まりか、こだまの
3人の少女が、芸能界で大活躍?!
という内容です。
異世界から助力を求める存在がやってきて、主人公
たちが協力する、というのは良くある話です(汗)
ただ、魔法少女ものではなく、あくまでも芸能もの
にしているのは新鮮ですね。
敢えて言い表すなら、「アイドル伝説えり子」あたり
のリアル路線の芸能アニメから、シリアス分をフィル
タリングして、「おじゃ魔女どれみ」を足して2で
割ったような感じです(汗)
こういう作品でも「百合」好きとしては、堅い友情
ものを期待したい所ですが、3巻までの展開では、
まだ強い友情!という感じではないです。
ただ、3巻では、かのんたちは連続してピンチに陥り、
否が応でも友情を強めざるを得ない展開です。
よって、今後の展開とポプラ社ブンブンコミックス
編集者しだいでは友情「百合」の要素が出てくる
かもしれません。そのあたりに期待したいです。
実は・・・私はかのんたち3人組より、ジュリアと
シャープ組の方が好きだったりします(汗)
かのんたち3人って、作品の性格上「よい子」として
描かれる必要があるので、どうしても小さく纏まって
しまっている印象です。逆に何をしでかすか判らない
悪役に感情移入するというのは、「タイムボカン」
シリーズの例を出すまでもなく、世の定めということ
かもしれません。
・・・いかにも大きなオトモダチの意見ですね(汗)
「百合」としてのおすすめ度は、保留させてください。
しかし、漫画としては小さなお友達にも、大きな
オトモダチにもおすすめ出来る作品だと思います。
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