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2006.03.01

「かみちゅ!」1

さてさて、「百合」的にはかなり微妙だと知りつつ、
アニメとしての評判の高さと、あわよくば「百合」も
という考えで買った作品です。

観賞後の第一印象は・・・
「尾道」といえば「大林宣彦」「作画」といえば
「ジブリ」(汗)でも「百合」的には?

まず特筆すべきは作画のすごさです。

10年前に「新世紀エヴァンゲリオン」が放映されて、
この作画をTVアニメで超えるのは難しいだろうと
思っていたのですが、この作品は超えていると思い
ます。まさにエキサイティングな作画です。
文化庁メディア芸術祭アニメーション部門優秀賞
ダテではありません。

しかし、それでもジブリ映画には届いていないと
思います。

オーディオコメンタリ(以下AC)で舛成監督が(ジブリ
とは)予算が3桁違うと言っておられますが、それでも
2桁以内には収まっていると思います。スタッフの
努力のたまものでしょう。

あとACでは倉田氏が「千と千尋の神隠し」を観て
いないと語っていたのは驚きました(汗)

それにしても、ACはファンが言いたいことを全て
言い表していますね(汗)
「R.O.D The TV」もそうでしたが、舛成&倉田の
ぶっちゃけトークは実に面白いです。それでいて
作品への思い入れも感じますし。

話の内容は、なんというか中学生日記というか
古き良きジュヴナイルというか、実にそういう感じで、
良い悪いは別にして、力を抜いて鑑賞できる作品だと
思います。

でも・・・(これもACで語っていますが)舛成&倉田
ペアの作品としては、実に最初からヘテロなのです。
主人公・ゆりえは、ちょっと素っ気ないオトコノコに
気があるし・・・この辺りも80年代テイストといえば
そうなのでしょうが。

うろ覚えですが「R.O.D The TV」のACで、普通の
中学生もの
を造ってみたいと言うようなことを語って
おられたと思いますが、その答えが「かみちゅ!」
なのでしょうか。

「普通」「非百合」という意味だとしたら、「百合」
ファンとしてはちょっと寂しいですね。

まあ、妄想次第(汗)という気もしますが、メインの女の子
3人組だし、「百合」が入り込む余地があまりない
印象が強いです。

ところで・・・どうせ尾道なら、方言を取り入れれば
良かったのにと思うのですが、なぜ標準語なので
しょうね。方言は演技指導がしっかりしていなければ
かなりドッチラケになるので、あえてリスクは負わ
なかったということでしょうか。

あくまで「百合」としてのおすすめ度は
■■□□□□□□□□
としておきます。

でも、アニメファンなら、好き嫌いは置いておいて、
必ず観るべき作品だと思います。

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コメント

尾道に遊びに来てね。

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