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2006.03.02

「ホーンテッド!」

平坂読・著、MF文庫J・刊

2004年の作品です。すでに4巻で完結しているのですが
今頃読み始めています。

以前から気にはなっていた作品だったのですが、主人公
が男性らしいし、買うのをためらっていました。
しかし、最近になって、タレコミでおすすめして頂いたので
読んでみることにしました。

第一印象は・・・ダ、ダマサレター!!
でも、1巻を読んだだけではまだだまされている可能性も
あるのですが・・・

この作品を端的に表すのは難しいですね。
敢えて言い表すなら「読者を巻き込んだダマシ合い」
とでも言いましょうか。

さて、お話は・・・
主人公・久遠悠紀と白咲深春は幼なじみにして、
恋人未満の関係。ある日、深春がダンプカーにひかれて
死ぬのです。まさに出た死んだです(汗)
しかし、この世界では死者の10%がゴーストとして生き
残る(?)ことになっており、幸運にも(?)深春もその中
に含まれていました。
ゴーストになった深春は恋人気分で悠紀につきまとう
のですが、ある日、悠紀は死にたがり少女・ひかりを
助けます。悠紀、深春、ひかりの関係は、どうなる?!

という感じの内容です。

しかし、主人公・悠紀って賢そうだけど、ヘタレでいけ
好かない感じで、イカニモ最近のライトノベルらしい、
ヤツだと思っていました。
そヤツが深春とひかりに好かれるわけで、ナンダカナー!
という感じですよね(汗)

作品としては、プロローグが3つもあり、世界観や
主な登場人像と上記の三角関係が語られます。
そして「便宜的本編」としてテロリストとの息詰まる
時間稼ぎが描かれたり、なかなか興味深い構成
作品です。

私は、この構成からは作者の自信を感じ取ることが
出来ました。実際、非常に面白かったです。ライト
ノベルとしては間違いなく上位に入る面白さだと思い
ます。

どちらかというとオリジナル作品に薄情な、MF文庫J
4巻も続かせただけの手腕はダテではないと思います。

今考えると、一番のフェイクは深春の一人称が「ボク」
というところでしょうね。
これ以上は語るまい。今更読んだ私が言うのも
なんですが、読んでください(汗)

ということで、おすすめ度は、「ある前提」のもと
■■■■■■■■□□
とします(汗)

なかなか楽しい作品です。あと3巻も読めるなんて、
喜ばしいことです。

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