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2006.04.25

「神無月の巫女」第六巻

五巻を観終わった時点で、急に観てしまうのが
惜しくなって時間があいてしまいました(汗)

それでは、最終巻、第六巻(11,12話)の感想です。

鑑賞後の第一印象は・・・はぁ~堪能しました~

お話は、千歌音と姫子の最後の戦いが始まる・・・
戦いの最中、ついに千歌音の本心が明らかに・・・
という内容です。

まさに「百合」好きのための作品です。

王道だし、設定など突っ込みどころは満載の作品では
あるのですが、明らかに「百合」好きに向けた作品
だと判るのが嬉しいですね。

一番如実に表れているのは、ラストシーン

設定の合理性を重視するなら、あのラストはどう
考えても不思議ですよね。普通はせいぜい、アニメ版
「ヤミと帽子と本の旅人」のラストのように「転生」
するのがセオリーでしょう。

でも「ヤミと帽子と本の旅人」のレビューで、私も
書いたように、「転生」というのは「百合」的には
「逃げ」だと思います。

この作品は、逃げなかった。この点は重要です。
アニメ版スタッフの「百合」への意識の高さを感じ
ました。

そして、この作品を語る上で、もう一つ重要な要素
があります。それは、ロボットを始めとする、古典的
ヒロイズム
です。

私は「百合」と古典的ヒロイズムは相容れないという
主張を、たびたびしてきたのですが、この作品は
古典的ヒロイズムの象徴のような、巨大ロボットと、
「百合」を、両方表現しようとした希有な作品だと
言えます。

その成否は、ここでは語らないとして、こういう
料理方法もある
、ということを示唆していると思い
ます。つまり、「百合」作品の間口をもっと広げる
ことが出来るのではないか、という可能性を示して
いると思います。

(もう一度書きますが)成否はどうあれ(汗)意味のある
チャレンジだったと思います。

まあ、堅い内容で書きましたが、本当に、当初の予想
を大きく超えて「百合」として楽しめた作品でした。

最終話で千歌音と姫子はお互いの気持ちを爆発させる
のですが、こういうストレートな感情の高ぶりの表現
ってアニメではあまりなかったと思います。

そういうのが観られたのは嬉しかったです。

千歌音と姫子の能動/受動関係が、実は逆だったと
思わせるのも巧かったですね。

実を言えば、「チカラワザだなあ」と感じる部分も
ありましたが、「百合」好きのことを良く考えてくれて
いることが伝わってきました。それでもう十分です。

シリーズ通してのおすすめ度は、もちろん、
■■■■■■■■■■
です!!

良いもの観させていただきました。
アニメのスタッフに感謝です!!

あ、そうそう、オーディオコメンタリではスタッフの
声も聴きたかったですね。その点は残念かな。

このシリーズの感想はこちら。
「神無月の巫女」第一巻
「神無月の巫女」第二巻
「神無月の巫女」第三巻
「神無月の巫女」第四巻
「神無月の巫女」第五巻

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コメント

初めてコメントさせていただきます。
このサイトは最近発見したのですが、百合に対する愛とこだわりに満ちていて、読んでいて本当に楽しくなりますね。

神無月の巫女は、良くも悪くもインパクトのある作品でした。DVDはまだ買ってませんが、買うかどうか、ちょっと悩ましい感じです。

ところで、私は2chのとあるスレッドで百合もののSSを書いていて、先日それが完結しました。一部に「神無月の巫女」をネタに使っているものもあったりします。
下記のまとめサイトで見られますので、もし良かったらご覧になってください。左のインデックスバーに「素直に百合クール」のタイトルがありますので、そこからお願いします。
http://sucool.s171.xrea.com/
書いているスレッドは、「素直クール」という人工的なキャラ属性を盛り上げようという趣旨のものなので、百合は決して一般的ではないのですが、今回のSSでそれなりに反応もありました。
百合好き拡大のために、啓蒙を続けていきたいなと考えています。

コメントありがとうございます。

>DVDはまだ買ってませんが、買うかどうか、ちょっと悩ましい感じです。

この作品は一般的には確かにそういう印象がある
かもしれませんね。
でも、個人的には買っていて良かったと思いましたよ。

>「素直クール」

こういうムーブメント自体知りませんでした。
色々やっていますね2ch。

「素直に百合クール」は是非読ませて頂きますね。

興味深い情報ありがとうございました。

コメントではご無沙汰しております、ギンガムです。

神無月の巫女、見終わられたのですね。お疲れ様でした!
私もこの作品は堪能させていただきました。
私的にもうちょっと長い話数で見てみたい気持ちも少し
あったのですが、でも二人(+一人)のエピソードに
集中させることで、かえってまとまりと疾走感が
高められたような気がします。千歌音と姫子の、
悩みながら道を選んでいく姿がはぐらかされることなく
描かれることになり、これで良かったと感じています。

シリーズ構成の方によると、この後の二人の物語も
実は考えられているみたいですけど、どんな
なんでしょうね。見せてもらった方が良いのかどうか、、、。

コメントありがとうございます!

>千歌音と姫子の、
悩みながら道を選んでいく姿がはぐらかされることなく
描かれることになり、これで良かったと感じています。

本当にそうですね。焦点がずれていたら、ここまで
のめり込まなかったかもしれません。
アニメ版スタッフはその辺りの取捨選択が絶秒だった
と思います。

>シリーズ構成の方によると、この後の二人の物語も

それは初耳でした。
新シリーズができても二人のラブラブシーン
ばかりかも・・・それはそれで嬉しいですが(汗)

でも、二人のラブラブパワーで戦う姿はちょっと
観たい気がします。

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