「神無月の巫女」弐
介錯・作、角川書店・刊
アニメも鑑賞を終えたし、本日は原作2巻の感想です。
ちなみに1巻の感想を書いたのは2005年1月22日(汗)
読後の第一印象は・・・確かに、アニメ版より展開が
自然だと思います。民間伝承が絡んだりなどして、
ドラマチックだし、漫画としての出来はわるくないと
思います。しかし、「百合」としては意味なくエロ
かったり、焦点がぼやけている印象は否めません。
アニメ版の最大の違いは、千歌音の行動原理の裏付け
が取れているという点でしょうね。
たとえば、姫子を襲って処女を奪う、という行動にも
一応の理由はあります。ただ、それが有効に効いて
いるかというと微妙なのですが・・・
あと、千歌音がオロチ側に付いたのも、千歌音の祖父
の影があったりします。
しかし、「百合」として考えた場合、どうもはっきり
しないのです。アニメ版は姫子を襲った後でも、千歌音
の葛藤が手に取るようにわかり、「百合」好きとして
安心できました。
一方、原作は葛藤の表現は薄く、最後になって、実は
姫子のためにやっているということが判明しても、
まだ悪者ぶったりします。このあたりの統一感が
ない印象です。
そして、ラスト。
これもアニメとはかなり異なります。
惜しいのは、ラスト(転生)シーン。
これは要らないでしょう!
月のシーンで終わっていれば「百合」的には大団円
なのに、どうして付け加えたのでしょうね。
やはり介錯氏は「百合」を理解していないのかなあ
・・・と考えてしまいます。
(「百合」をやろうとした意図は感じますが)
アニメ版には及ばないとはいえ、おすすめ度は
■■■■■■■■■□
は十分につけられると思います。
原作を読んで、アニメスタッフはやはり(「百合」
的に)良い仕事をしていたと改めて感じました。
この漫画版の感想はこちら。
●「神無月の巫女」壱
アニメ版の感想はこちら。
●「神無月の巫女」第一巻
●「神無月の巫女」第二巻
●「神無月の巫女」第三巻
●「神無月の巫女」第四巻
●「神無月の巫女」第五巻
●「神無月の巫女」第六巻
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