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2006.05.12

「永遠のフローズンチョコレート」

扇智史・著、ファミ通文庫・刊

前作「春は出会いの季節です アルテミス・スコード
ロン」
で「百合」的に少し期待させてくれた、扇智史
の作品。ですが・・・

読後の第一印象は・・・これを「百合」というには
キツイですね。設定が普通ではない、普通のヘテロ恋愛
もの
でした。

話としては・・・殺人鬼の女の子・理保。ある日、理穂
が殺したはずの女の子・実和は、死なない体質だった。
理保と彼氏と、実和の奇妙な三角関係が始まる・・・
という話です。

極微弱な「百合」要素があるとするなら、理保と実和の
の関係であり、実際にこの二人の濡れ場(汗)はあるの
ですが・・・正直言って、全く喜べないのです。

理保ははっきりヘテロだし、本物の無差別殺人鬼だし、
感情移入なんて出来ようはずもありません。
実和は理保が好きなのか?という行動もとりますが
ただのヘンキャラという印象の方が強いです。

この作品は坂入慎一「F」シリーズに似ていない
こともないですが、「F」が可愛く思えるほど猟奇的
なのです。

ときどき入る、アニメ、漫画、ライトノベルなどの情報
がちょっと空回り気味で、作品全体の深みを削いで
いるし、よくこんな作品を出版したなあ・・・
とさえ思います。

まあ、出血描写が多い作品、猟奇的な作品に感情移入
するタイプの人間は少なからずいるので、そういう
人で、かつ「百合」的な妄想が出来る人に限り、
おすすめ度は・・・
■■■□□□□□□□
とします。

普通の「百合」好きには、全くおすすめしない作品です。
どうやら「春は出会いの季節です」2巻が発売される
ことはなさそうだし・・・残念です。

ただ、この作品はファミ通文庫フトコロの深さ
表しているとも言えます。これが良いのだったら
「百合」作品なんて楽勝ですよね。

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