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« 「ヤングガン・カルナバル 銃と恋人といま生きている実感」 | トップページ | 「ふるーつメイド」1 »

2006.05.08

「月の夜にアイまSHOW! Live in Drama Theater Vol.2 "アルトの声の少女"」

「百合こころ」のコメントに、この作品のことを
書かれた方がいらっしゃいましたので、私も久々に
鑑賞してみました。

ので、これを期にレビューを書きます。

原作は篠有紀子花とゆめCOMICS・刊
「アルトの声の少女」全三巻。
1979年~1980年まで連載された作品です。

このドラマCDは、声優の緒方恵美さんが企画した、
声優のための朗読劇です。2000年末に発売された物
ですが、私は今は亡き「百合」系サイトで2001年初め
頃に存在を知りました。

原作はすでに知っていたのですが、何故今頃??という
気持ちが強かったです。でも、すでに「マリア様がみ
てる」
は一部で人気だったし、「百合」的な狙いも
あったのではないか、と今にして見れば、思えます。

内容は・・・
中性的な魅力の片桐悠有が主人公。男女ともに人気の
ある彼女ですが、人との関わり合いに、何かしらの
を持っています。
そんな彼女を好きになる、中垣麻美と野崎悦子。
ついでに西脇くん。この4人の関係を軸に、悠有の
孤独と悲しみ、そして、仲間がいる喜びが描かれます。

悠有は今から考えたら、かなり痛い性格なのです。
他人に辛くあたり、そのために自分を傷つける。
「ハリネズミのジレンマ」ですね。(中の人つながり)

このあたり、このドラマCDでもよく再現されている
と思います。・・・ので、これを聴く人に依っては
痛さに耐えられないと感じる方もいるかもしれません。

キーパーソンである、中垣麻美役は山崎和佳奈さん。
私も最初は、どうかな、と思ったのですが、実に
好演でした。初期の麻美のツンデレっぷりが非常に
良いのです!

私も中垣麻美のエキセントリックな性格って大好き
(実際に身近にいたらイヤかもしれませんが)なので
この生き生きした演技はとても嬉しかったです。

原作と比べて、時系列の転換や、携帯が出てきたり、
現代化はされていますが、ほぼ原作通り。
一番原作と違うのは、要子さん(cv:井上喜久子さん)
かもしれません(汗)

最初に聴いた時は、あまりに原作通りなので、ちょ
っと拍子抜けした感もあり、原作の方が良いと思って
いました。

しかし、久しぶりに聴くこのドラマは、非常に良かっ
です。原作とほぼ同じストーリーですが、違う物
としても十分に楽しめる作品になっていると、
今更ながら思いました。

中垣麻美たちが北海道に行くシーンは、原作以上に
グッときますよね。演出は冴えていると思います。

そうそう、このドラマはあくまで、「舞台」なので
随所にアドリブが入って、普通のドラマCDにはない
味わいがあります。そういう点も面白いです。

ああ、青春。孤独で痛くて甘くて嬉しくて。
そういう情動が鮮やかに表現されていました。

全ての「百合」好きにおすすめ、と言うわけには
いきませんが、少女漫画的な「百合」に興味がある
方には是非聴いて欲しい作品です。

おすすめ度は・・・
■■■■■■■■■□
としておきます。

# そういえば、この作品のキャラクターの配置って
# 「かしまし」に似ているような・・・。
# 全くの似て非なるものですが(汗)

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コメント

>「ハリネズミのジレンマ」ですね。

「アルト」以前の「フレッシュグリーンの季節」でも共通して、主人公はこれに悩んでますね。
ただ違うのは、孤独から逃れたくて差し出す手を、「フレッシュグリーン」では、振り払われるのではないかと差し出せないでいるのに対し、「アルト」では、差し出して振り払われた経験をしている、というところ。
結局どちらも、相手側から強く手を引かれて孤独から開放される事になる訳ですが……
これが作者である篠有紀子さんの、当時の悩みであり願望であったのでしょうか。
少なくとも、これを初めて読んだ当時の私にとって、そうだったのは確かですが。

コメントありがとうございます。

>「ハリネズミのジレンマ」

ドラマCDのライナーノーツだったか、単行本
「アルトの声の少女」のあとがきだったかに、
篠有紀子氏自身が(私の描くキャラクターは)
「悩みすぎる」と書いていましたよね。

でも、対人関係で悩むというのは、普遍的な
問題だと思いますよ。若い世代だとなおさらです。

篠有紀子氏の初期作品が巧いのは、その表現が
非常に鮮やかなんですよね。しかも適度なリアル
感も伴っていますし。

だから、共感を覚える方が多いのでしょうね。

私は対人関係では悩まなかった方なので、本当の
意味で共感できていないかもしれません。

でも、鮮やかな心理描写には惹かれました。

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