「総統は女子高生 1 めざせ!悪の一番星!!」
舞阪洸・著、竹書房Z文庫・刊
ど真ん中の「百合」ではないですが、それなりの
「百合」要素を出している作家、舞阪洸氏の最新刊。
読後の第一印象・・・な、なんてアナクロな展開(汗)
80年代のギャルアニメのノリがかなり懐かしいです。
でもこういうのを一周回って新鮮に感じる方もいる
かも?!さて、「百合」的には・・・
さて、お話は・・・ハーフで金髪。身長171cmの
目だつ美少女、亜里紗が主人公。亜里紗の祖父は
マッドサイエンティスト。ある日、亜里紗の家兼
研究所が荒らされているのを発見します。
犯人はだれ?!
・・・という感じの作品です。
まーなんというか、祖父がマッドサイエンティストで
露出が多いパワードスーツを開発しているなんて、
アナクロにも程がありますね(汗)
いやはや、宮崎某監督が怒りそうな作品です(汗)
ただ、80年代美少女アニメとの違いはあります。
それは、女の子同士の他愛のない会話と、軽い(?)
いちゃつきにかなりのページを割いているという
点でしょう。
(80年代ギャルアニメは会話には重点を置いていま
せんでした)
「鋼鉄の白兎騎士団」もそういう感じだったので、
作者はよっぽどそういうのが好きなのでしょうね。
そういえば「銀河お嬢様伝説ユナ」にも近いですね。
舞阪洸氏はレッドカンパニーに在籍していたそうなの
である意味、「血」を引き継いでいるのかもしれま
せん。
「百合」的には亜里紗の親友、恵と音祢です。
3人の他愛のない会話は個人的には嫌いではないです。
非常に目立つ女の子と周りを囲む女の子の関係を姫と
騎士に喩えているというのも悪くはない考えだと思い
ます。
特に音祢は終盤に、亜里紗ラブっぽい言動を見せるし
それなりの期待が出来そうな感じではあります。
でも、軽いエロとレズキス嗜好は「百合ごっこ」を
しているみたいで、好き嫌いが分かれそうですね。
舞阪洸氏は「百合」的に良いものを持っているのです
が、それを正当な「百合」として生かせるかどうかは
やはり作者次第というところですね。
ということで、おすすめ度は
■■■■■■□□□□
とします。
舞阪洸氏の他作品の感想はこちら。
●「鋼鉄の白兎騎士団」I
●「鋼鉄の白兎騎士団」II
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