「くちびる ためいき さくらいろ」
森永みるく・作、一迅社・Yuri-Hime Comics・刊
史上初の「百合」コミックレーベル、「Yuri-Hime
Comics」の第2弾!!おそらく今年発売されたorされる
作品のうち、五指に入る「百合」の傑作です。
舞台は女子校!女の子同士が自然に恋に落ちる、珠玉の
アンソロジー!!ああ、パラダイス!!!
では、あの二人に感想を語ってもらいます。
いいこと。こころ(仮)ちゃん。今日は
ヘタなツッコミは、このわたくしが許しませんわよ!
なぜなら、この作品は完璧だからよ!突っ込むべき
場所がないのよ!
「百合」の重要な要素。甘さ、そして切なさ。この
作品にみるそのバランス感は、神懸かり的とも言え
るわ!
女の子に女の子が片思い。切ないわね。ああ叶わぬ恋!
狂おしいわ~。でも、この作品集では必ず二人の心は
結びつくのよ!
まさに「くちびる(甘さ) ためいき(切なさ) さくら
いろ(ハッピーエンド)」!
ああ、わたくしの人生に一片の悔いもないわ!!
百合(仮)って人間だったの?
絵柄も可愛いの!男性向け美少女系で
ありながら、少女漫画的な品の良さも感じさせるし、
作画のバランス感覚も完璧と言えるわ!
聞いてないし。
あと、巧いと言えば、この作品集は
基本的にアンソロジーなのだけれど、多くのキャラ
クターが桜海女子という学校で交錯するのよ。
これは巧い構成だと言えるわ。なぜなら、学校を
中心にすることで、ある種の「百合世界」観を醸成
するからなのよ。
作品の方向性は異なるけれど、今野緒雪先生の
「マリア様がみてる」や、紺野キタ先生の「秘密の
階段」など「百合」として名の通った作品の共通する
構成だと言えるわ。
お~い。
更に言えば、この単行本のあとがきを
ご覧なさい!森永みるく先生はまだまだやる気よ!
確かに作品の完成度は究極的だわ。でも、「1巻の
終わり」ではないところが、さらに素晴らしいのよ!!
でも、残念ね。
え?
森永みるく先生は「百合姫」にはもう
描かないのですってよ。
う、うそ・・・こ、このわたくしを欺
こうなんて、こころ(仮)ちゃんでも承知しないわよ!
本当の事よ。でも、私は悪くないのでは
ないかと思うわ。この作品集に掲載されている作品は
百合(仮)の言うように完璧よ。でも、あまりに完璧
過ぎて、幅がないのが唯一の弱点だと思う。
私としては「百合姫」以外で描くことで、次のステ
ップをして欲しいわ。もちろん、「百合」を描かなく
なるという危険性もあるけど。
ガーン!!
あと、「百合姫」では森永みるくの穴を
どうやって塞ぐか。その点は不安だけど、新しい風が
吹く期待も出来ると思う。
森永みるく先生!「百合」は止めないで~
じゃあ、総評ね。私は満点。満点を
付けないと百合(仮)に殺されそうよ。
わたくしも、当然満点。満点と言う言葉
はこの作品のためにあるわ!!
総評は
●●●●●★★★!
何人たりとも文句言わせないわ!!
ところで、気が付いてる?今日の総評で
今までの累積ポイントは100点をこえたのよ。当初
50点で私達の名前が決定するということだったハズ
だけど、今度こそ「(仮)」にお別れしたいところね。
ああ、森永みるく先生。「百合」は止め
ないで~。わたくしを捨てないで~
やっぱり、聞いてない。
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コメント
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はじめまして、楽しく拝見しております。
森永みるく先生は10月21日発売の月刊誌
「コミックハイ!」でシリーズ連載を開始されるそうです。
9月21日発売の号の次号予告に書かれていて、
森永みるく先生のおかっぱ頭の子とさらさらロングヘアーの子の絵もあります。
百合作品なのではと思い、コメントさせていただきました。
投稿: こあん | 2006.10.01 11:54
コメントありがとうございます。
>「コミックハイ!」
そうでしたか。移動することは知っていたのですが
行き先は知らなかったので、ありがたいです。
10/21は是非チェックしたいです。うまくいけば
毎月「百合」作品が読めるのですから、「百合」
好きにとっても良い情報になるかもしれませんね。
情報ありがとうございました!
投稿: 虚人ねこ | 2006.10.01 22:30