「マリア様がみてる イラストコレクション」
今野緒雪/ひびき玲音・著、集英社コバルト文庫・刊
ひびき玲音氏のイラストを中心に、雑誌「cobalt」に
掲載された短編漫画も収録。また、原作者による短編
「ハレの日」も収録されています。
さて、第一印象は・・・構成としては悪くないですね。
私も見たことのないイラストがありますし。
でも・・・
まず、ひびき玲音氏のイラストですが、何というか
良いなあという絵もある反面、あれあれ?という絵も
ありますよね。
特に後半、デジタルのなるとちょっと薄味だなあ
と感じることが多いです。
かと思うと、短編漫画は綺麗だと思えるし。
してみると、ひびき玲音氏の絵って線画の方が綺麗
なのだと思います。デジタル処理すると線画の綺麗さ
が薄れてしまうので、インパクトが低くなるのでは
ないでしょうか。
個人的にはひびき氏の絵は、黒い線の方が存在感が
あって好きですね。
そうそう「特別編」には、ネットだけで公開された
久保栞のイラストなども掲載されていますし、「マリア
様がみてる」のカラーイラストのほとんどが網羅され
ていると言っても過言ではないでしょう。
・・・ああ、これで版が大きければ・・・
ひびき玲音氏のイラスト集が来年発売されるのですが
これには「マリア様がみてる」のキャラクターは
掲載されない可能性も高いですし・・・
集英社さんがんばって!
さて、短編漫画の方は本誌でほとんど既読なのですが、
漫画版「マリア様がみてる」の長沢智氏とは別の
味があって良いですよね。
「マリア様がみてる」1巻だけでも漫画化してくれない
かなあ。・・・無理か(汗)
短編「ハレの日」は、由乃さんが手術する前の話。
由乃さんの悔しさがにじみ出るように表現されていて
良いですね。こういう心理の作品は多くはないので
新鮮でした。
では、総評は二人がします。
私は2点。「マリア様がみてる」の歴史を
振り返るという点では良いかも。
文庫サイズも味があると思う。
わたくしは3点。イラストは綺麗だけれど
「百合」分がちょっと不足だわ。
総評:●●●○○★★☆
シリーズの感想はこちら。
●「マリア様がみてる イン・ライブラリー」
●「マリア様がみてる 特別でないただの一日」
●「マリア様がみてる チャオ ソレッラ!」
●「マリア様がみてる バラエティギフト」
●「マリア様がみてる 妹オーディション」
●「マリア様がみてる 薔薇のミルフィーユ」
●「マリア様がみてる 未来の白地図」
●「マリア様がみてる くもりガラスの向こう側」
●「マリア様がみてる 仮面のアクトレス」
« 「ガールズ★レボリューション」 | トップページ | 「舞-乙HiME」9 »
この記事へのコメントは終了しました。
コメント