「舞-乙HiME」9
最終巻・9巻(24~26話)の感想です。
8巻を鑑賞して、少し名残惜しくなったので「かしまし」
を先に・・・と思っていたのですが、結果的には、
9巻も連続して鑑賞した方が良かったようです。
展開がはやくて、観ていて流されてしまった印象なの
です・・・
では、最終回は二人がレビューします。
「百合」ってはかないものね。アレサ
ちゃん・・・
なによシンミリと。
「百合」ってちょっとしたさじ加減で、
良く感じたり悪く感じたりするわ。
味つけが微妙なのね。そういう風に考えるとこの作品
の最後の展開は大味すぎた印象だわ。
前作「舞-HiME」のラストの展開もそう
だけど、良くも悪くもはサンライズね。
ほら、ロボットアニメの最後の展開って、巨大な敵が
出てきて、友軍が助け合って倒すじゃない。あの
セオリーなのね。
ロボットアニメならそれでも良いけれど
この作品で扱っているのは女の子なのよ。
・・・ううん。違うわ。この作品を評して一概にロボ
ットと女の子を同列に扱っているとは言いきれない。
たしかにそうだけれど、似たような思想を感じるのは
わたくしだけかしら。
「思想」なんて大げさなものじゃなく、
女の子キャラが多すぎるのよ。さらに
愛情、友情、同性愛、異世界、アクションいろいろな
要素を詰め込んでいるじゃない。それぞれの要素は
それなりに惹きつける力を持っているけれど、全てを
合わせると、雑然としたモノになるのよ。
単に設計の問題だと思うわ。要素が多すぎるから、
ああするほかなかったのよ。
思想であれ、設計であれ、「百合」とし
てあまり美味しくなかったのは残念ね。
アレサちゃんのいう要素になるのでしょうけれど、
チエちゃんとアオイちゃんの関係や、ずっとナツキ
ちゃんを庇うそぶりが印象的だったシズルちゃんは
よかったのだけど、「要素」じゃ本気で喜べないと
いうのが、わたくしの正直なところね。
じゃあ、どうすれば「百合」として
良くなったと思う?
やはりナツキちゃんとシズルちゃんね。
・・・こういうのはどうかしら。
ナツキちゃんとシズルちゃんは契約していないのよ。
シズルちゃんは「ダミージェム」みたいなアイテムで
そんなに強くないけれど、一人で戦えている。
話のところどころで、シズルちゃんはナツキちゃんに
契約しようと迫る描写を入れる。そして、最後の展開
で献身的に戦うシズルちゃんをみて、ナツキちゃんの
心が動かされ契約。
こうすれば、「舞-HiME」の後日談を想起させるし、
シズルちゃんが序盤から強すぎるのも防げるし、トモエ
ちゃんに気が移った?というフェイクも効果的になるし、
最後は「百合」的にも素敵になったと思うわ。
まさに一石四鳥!わたくしって天才!
まあ、ヒューシアの妄想提案はどうあれ、
今回の作品はスタッフが「百合」を
あまり考えていなかったのは事実でしょうね。
それとも「お姉様」や女子校だけで「百合」好きが
喜ぶと思ったか・・・
う~ん。それが本当なら、もうすぐ発売
されるOVAも厳しいかもしれないわね。
でも、わたくし予想だけで悲観的になるのは嫌いよ!
OVAに期待だわ!
では総評。私は2点。まあ、アニメとしてそれ
なりに楽しめたかな。それなりにね。
わたくしは3点。「百合」要素は良かった
のだけれど、それを進められないなら
3点以上は難しいわ。
総評:●●●○○★★☆
このシリーズの感想はこちら。
●「舞-乙HiME」1
●「舞-乙HiME」2
●「舞-乙HiME」3
●「舞-乙HiME」4
●「舞-乙HiME」5
●「舞-乙HiME」6
●「舞-乙HiME」7
●「舞-乙HiME」8
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