「最後の制服」2
袴田めら・作、芳文社・刊
年末恒例で、今年の「百合」作品ベスト10を
やっているのですが昨年の作品部門の1位は
この作品(の1巻)でした。
今年も間違いなく有力候補です。
・・・ということで2巻の感想です。
本日も二人が担当します。
「最後の制服」第2巻よ!
ああ、この作品が続いているだけ
でも、「百合」の神様の存在を信じられる気が
するわ~!
今日はいつもに増して大げさね。
オオゲサにもなるわよ。2巻も
とっても良い出来なのよ!
地味だけど、等身大に描かれた女子校生活と
そこで繰り広げられる甘くて、切ない女の子
同士の愛情物語!
愛情物語といっても、アリガチじゃないのよ。
コメディタッチだけれど、「百合」の核心を
突いたエピソードの数々!
ああ、「百合」好きで良かったと思わせる
出来映えだわ!
うわ。ますます大げさに・・・
確かに、この作品は漫画としても
良い出来だと思うわ。テンポ良く読ませるのは
漫画にとって重要な要素だと思うけど、その点
では優秀ね。コメディとシリアスの交代の妙
というか、そういう絶妙のタイミングを知って
いる作家ね。
そうそう!袴田先生の「百合」
ではない同人誌も読ませていた
だいたけれど、才能を感じたもの。
袴田先生は絶対もっとビッグになると思うわ。
ところで、ヒューシアはどのエピソード
が好き?
う~ん。どれも良い作品だけれど
強いて挙げるなら、「あたしは
あなたのもの」ね。想いが昂じて、犯罪すれ
すれのことを「しちゃった感」とドキドキ感
の中間のような、何とも言えない感情!
ああ、少女の頃を思い出すわ~
絶対に犯罪してそうな発言ね。
私は「mad afternoon」と「明日
はいつも通りに」かな。前者はあさぎと珠美
というこの作品では傍流の二人の関係を描いた
作品。珠美の不美人さが良いな。「百合」は
美少女でなくても出来る。そういうのが新鮮
だと思う。後者は女の子の友情を描いた作品。
最後の公子の表情が何とも言えない感動を
呼ぶのよ。
2作挙げるなんてずるいわ!
だれも1作だけなんて言ってない。
だったら、わたくしも・・・
じゃ、総評ね。私は3点。この
作品は文句なくレベルが高い。
ずる~。・・・わたくしも5点!
本当に「百合」好きが何を求めて
いるか、明確に判っている作家だわ。
袴田めら先生に感謝。「百合」の神様にも感謝。
総評:●●●●●★★★
このシリーズの感想はこちら。
●「最後の制服」1
« 「マリア様がみてる 大きな扉 小さな鍵」 | トップページ | 今週買った物など+検索順位 »
この記事へのコメントは終了しました。
コメント