「ソラにウサギがのぼるころ」III
平坂読・作、MF文庫J・刊
超能力を持つ少年少女を隔離する夕月学園で
繰り広げられる、萌えエロラブコメ百合バトル
虐殺、何でもアリの学園生活を描く、シリーズ
3作目。
今回は、夕月学園の学園祭のエピソード。
主人公・霧村聖司(♂)はメイドに扮して大活躍
・・・?というお話です。
読後の第一印象は・・・この作品のライトノベル
らしい元気な作風は好きなのですが、「百合」的
には段々離れていきますね・・・
今回もなんともオタクネタ多し。
作品のノリがすごく良いのでついつい読んで
しまうのですが、あまりにオタクっぽいと、なん
だかなあ・・・と思ってしまうこともありました。
主人公・聖司が不可抗力でエロ美女に囲まれたり
するのですが、逆に迫られることを億劫に思った
りするのが、なんともエロゲーの主人公っぽくて
いや~な感じがします。
そのくせ、実はまともな男なんですよという展開
も・・・ねぇ。
しかも悪いことに、前回まで影の薄かった聖司が
この巻では主人公しているのです。これもマイ
ナスですね。
「百合」的には、前回、ユウ(♀)と「つき合う」
宣言をした陽子が良いですね。(中盤までは)
ユウと学園祭デートをしたり、まんざらでもない
ようなそぶりを見せたり、そういう点では美味しい
です。
でも、ユウも陽子も、まだ聖司に未練がありそう
なのですよ・・・まあ、ユウ、陽子ともに聖司の
能力にとらわれているという言い訳ができるので
まだまだ判らないのですが・・・・
最後になって、急激に聖司と陽子にミャクが出て
くるのです・・・これは黄色信号です!
では、二人が総評します。
わたくしは2点にするわ。ユウちゃん
は可愛いけれど、本当の恋愛か微妙
なのよね・・・主人公も男だし。
私は難しいけど、1点にする。
ライトノベルとしては楽しめる作品
だと思うのだけど、すごくオタクっぽいので人を
選ぶところがある。
総評:●●○○○★☆☆
このシリーズの感想はこちら。
●「ソラにウサギがのぼるころ」
●「ソラにウサギがのぼるころ」II
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