「ストライクウィッチーズ スオムスいらん子中隊がんばる」
ヤマグチノボル・著、角川スニーカー文庫・刊です。
ライトノベルでは少女だけの軍隊という、
「いかにも」な設定の作品がありますが、この
作品もまさにそういう作品です(汗)
舞台は地球の第一次世界大戦頃に似た、異世界。
そこでは、魔力を受け継いだ少女達が大空を
駆り、ネウロイという正体不明の敵と戦って
いた・・・主人公・穴拭智子は力量はあったが、
なぜか辺境のスオムスに送られる。やる気のない
他の娘達の中で、一人張り切るが・・・
という美少女ミリタリーノベルです。
では本日も二人がレビューいたします。
この分野では秋山瑞人著「EGコン
バット」という名作があるのだけど、
正直言って、手が届いていない印象ね。
箸にも棒にもかからない作品ではないけど。
「EGコンバット」とは比べられない
わよ。それに、この作品も良いところ
は多いわ。
主人公を生真面目な智子ちゃんにして、まじめさ故
に他の娘達と距離ができたり、他の戦地にいるライ
バルに嫉妬したり、そういう心理的な動きは見る
ものがあったと思うわ。
まあ、そうだけど、絶賛するような
独創的な展開でもないのは確かね。
「百合」としては「EGコンバット」を
超えているわよ。
智子ちゃんにあこがれる、部下のハルカちゃん。
ハルカを自分のハーレム(!?)に誘うミカ・アホ
ネンちゃんとか。
特に、ハルカちゃんは智子ちゃんに"関係"を約束
させるという大胆行動に出るし、なかなか見所ある
と思うわ。
それもそうだけど・・・ねえ。
単に「百合」ネタっぽいじゃない。
今後があるとするなら、ハルカやアホネン大尉を
どう使うかよね。
そうねぇ。今回はツカミだから、目の
保養(?)っぽいネタで良いけれど、
今後は単に「百合」っ娘だったら困るわ。
まあ、今後に期待というところね。
では、総評。私は1点。特筆すべき
点はないけど、大きくはずしてもいないという
意味で。
わたくしは3点にするわ。ハルカ
ちゃん、アホネンちゃんはなかなか
見所のあるキャラクターだし、期待はもてると
思うわ。
でもさ、巻末の人物相関図を見て。
ハルカはメインっぽいけど、アホ
ネン大尉は顔もないし、傍流っぽいわ。
あわわ。ハルカちゃんがんばって!
総評:●●●○○★☆☆
« 「砂沙美☆魔法少女クラブ」4,5 | トップページ | 今週買った物など+検索順位 »
この記事へのコメントは終了しました。
コメント