「ウィッチマズルカ」[II.つながる思い]
水口敬文・著、角川スニーカー文庫・刊
魔力を受け継いだ妹・未玖と、妹を守るため、姉に
なった夏咲。姉妹の魔女の物語。シリーズ2巻目です。
今回は、魔女の始祖が記したという「約束の書」を
めぐって未玖たちの祖母の話が語られます。
はたして未玖は「約束の書」を見つけ出すことが
できるのか・・・という内容です。
では、本日は二人がレビューします。
相変わらず、この作品って地味ね。
魔法を使うし、コスプレする娘もいるし、
キャッチーな要素はあるのに、話の展開が地味。
わたくしも今回、「巨大な敵」が現れると
予想してたわ。結果的には出なかったけれど、
大作主義的な作品にありがちな、脱力ものの展開じゃ
ないだけ良いのじゃないかしら。
それはそうかもしれないけど、ライト
ノベルとして、地味だし、文章のテンポ
も良いとは言い難い。少なくとも私はそう感じた。
良いのよ。そんな些細な事は。
「百合」としては、なかなか見所のある
作品よ。未玖ちゃんと夏咲ちゃんは血のつながらない
姉妹。夏咲ちゃんは未玖ちゃんを守るために養女に
されたことを恨んでいた時期もあるけれど、今は
未玖ちゃん激ラブ。なんて素敵な設定!
夏咲って、なんだかアブない人よね。
妹にゾッコンだし、妹が友達と遊びに
いくだけで友達に嫉妬するし、自分が姉でいるため
にどうすれば良いかを真剣に悩むし。
この作品の地味なところって、夏咲の心理描写が
暗めというのもあるかも。
そこが良いんじゃない~。
血がつながっていないから、結婚も
可能よ!
な、なぜ??
まあ、こういうキャラに「百合」妄想
をする気持ちは判らないではないけど、過ぎた期待
は失望も大きくすると思うけどな。
いいえ、この姉妹は必ずラブラブ
エンディングを迎えるはずだわ!
はいはい。じゃ、総評ね。
私は1点にしとく。でも次は期待してる。
わたくしは4点。
夏咲ちゃんの心理描写がちょっと切ない
ところもあったし、個人的には好きだわ。
あとは、作者がちょっと筆を滑らせてくれるだけで
良いのよ。
って、結局そういうことを期待している
のね。
総評:●●●●○★☆☆
このシリーズの感想
●「ウィッチマズルカ」[I.魔法使えますか?]
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ウィッチマズルカ (2). つながる思い
著者 水口敬文
イラスト すまき俊悟
レーベル 角川スニーカー文庫
自立し始めた妹、戸惑う姉。
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