「鋼鉄の白兎騎士団」III
舞阪洸・作、ファミ通文庫・刊
剣と魔法の世界。女性ばかりで構成された白兎騎士団
の物語。シリーズ3巻目です。
前回、団長・マリエミュールの謀略を察知した主人公・
ガブリエラら、新人騎士達。今回はその陰謀を阻止する
ために副団長・レフレンシアとともに阻止行動を開始
します。敵味方がはっきりしない、不利な状況から勝利
するために、ガブリエラの考えた秘策とは・・・
というお話です。
読後の第一印象は・・・実は舞阪洸氏にはあまり
「百合」を期待していませんでした。でも、今回は
やってくれましたね。思いっきり悲劇ですが・・・
相変わらず、読ませてくれるライトノベルです。
文体のちょうど良い重さと会話の軽快さはさすが
ベテランライトノベル作家です。
でも、今回はガブリエラの影が薄いような。
(というか巻を重ねる毎に薄くなっているような)
この作品は英雄譚なので、主人公が目立たないと
パッとしない印象が出てしまうような・・・
また、今回、ガブリエラの秘策が的中するシーンが
ちょっと言い訳がましかったような気もします。
個人的にはパワーで押し切る方が良かったのではない
かという気もしますが・・・
しかし、この作品の女性キャラの描写は好きです。
オタク向けメディアでは、女性キャラが多いと、
どうも安物っぽく思えることが多いのですが、この
シリーズにおいてはそういう心配があまり要らない
のが良いですね。
# まあ、お風呂で戦闘のような、サービスシーン?も
# あるにはありますが、エロ描写はほとんどないし。
# でもその代わり、イラストはエロいか(汗)
さて、「百合」的には、まさかあの二人がデキて
いたとは・・・
最初に書いたとおり舞阪洸氏にはあまり「百合」を
期待していなかったので、良い意味で裏切られました。
考えてみたら、1,2巻を通して豪傑ぶりを発揮して
いたあの人が、今回は妙にウエットでした。
そう思うとちょっと切ないですね。
後から考えると「百合」の芽があった、と思わせる
ところが、個人的には非常に嬉しかったです。
舞阪洸氏に感謝。よくぞがんばってくれました。
では、総評。
わたくしは4点!まさかあの二人が
「百合」関係だったとは。う~ん。
妄想がふくらむわ~。でも・・・ああ・・・(泣)
私は2点。ちょっと難もあったけど概ね
楽しめた。あとがきを読む限り、作者は
まだまだやる気ね。でも「百合」的には今後厳しい
かもしれないね。
総評:●●●●○★★☆
このシリーズの感想はこちら。
●「鋼鉄の白兎騎士団」I
●「鋼鉄の白兎騎士団」II
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鋼鉄の白兎騎士団 III
著者 舞阪洸
イラスト 伊藤ベン
レーベル ファミ通文庫
エロいなぁ。相変わらず。
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クリックありがとうございます。
あ... [続きを読む]
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