「咲-Saki-」1
小林立・作、ヤングガンガンコミックス・刊です。
小林立氏といえば3年前の作品「FATALIZER」以来
の感想です。
「FATALIZER」については「ロリ嗜好エロ漫画の
仮面をかぶったジャンプの格闘漫画」と失礼なこと
を書いたのですが、今回はなんと麻雀漫画!
お話は、毎局意識的にプラマイゼロであがることが
できる天才少女・咲が主人公。
最初のうち、勝つことを目的にしていなかった咲だが、
ライバルや勝負の経験から、目覚め始める・・・
という内容。
ところで、私はまったく麻雀わかりません(汗)
予備知識はオタクの一般常識としてアニメ版
「哭きの竜」を観た程度です(汗)
読後の第一印象は・・・美少女か・・・麻雀漫画も
変わったなあ(汗)
「FATALIZER」の小林立氏は可愛い絵だけど、パッと
しない印象でしたが、この作品では可愛さ150%アップ
漫画としての完成度200%アップ、という劇的な成長
を見せてくれています。
「百合」的には、少しの妄想を込めれば期待できそう
と言えます。
それにしても、最初のシーンからガールミーツガール
をやってくれるとは・・・
こういうのって、確実に「判って」やっていることが
感じられて嬉しいですよね。
「FATALIZER」でも作者は「百合」嗜好(または指向)
の持ち主であることは感じていましたが、この作品
を読んで、ああ、やっぱり。という感じです。
この作品には確かに男性キャラ・京太郎も出てくる
のですが、最初は説明役、後は影が薄くなる・・・
こういうのもちょっと胸がすく思いです(汗)
# ただ、京太郎は完全にノーマークには出来ない
# キャラではあるのですが・・・
「百合」的には、咲と実力派麻雀少女・和のライバル
関係ですね。
高いレベルで激突するライバルや共演者は「百合」だ
と思いこみできることは、「カレイドスター」などで、
証明されていますが、まさにそういう作品です。
互いに意識しあっている二人の、心理がとても
心地よく「百合」妄想に誘ってくれます。
本物の「百合」になるかどうかは、作者、そして
編集次第なのですが、少なくとも、作者はやる気は
あると思います。
あとは編集ですよね。でも「ヤングガンガン」と
いえば「ドラゴンズヘブン」の苦い記憶があるし、
ううむ。。。
まあ、この作品は人気はありそうなので編集も
甘いかもしれませんが・・・
では、総評。
わたくしは3点。絵が可愛いのよ~。
麻雀が判らなくても目の保養は十分に
出来るわ。良作!次巻も期待できるわ~!
私は2点。勝負師ものとしては美少女で
あること以外はオーソドックスだと
思うけど、それを差し引いても漫画としての完成度は
高いと思うな。
総評:●●●○○★★☆
小林立作品の感想はこちら。
●「FATALIZER」
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咲-Saki 1 (1) (ヤングガンガンコミックス)/小林 立
『咲-saki-(1)』小林立(スクウェア・エニックス、ヤングガンガンコミックス、2007年)
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主な登場人物:宮永咲、原村和、片岡優希、竹井久、染谷まこ... [続きを読む]
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