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2007.04.10

「ストロベリー・パニック」IX

「アストラエアの丘」にある、3つの女学校の共通の
寄宿舎・いちご舎を舞台にした、ガールズリリカル
ストーリー。ラスト・第九巻(24~26話)の感想です。

渚砂と玉青がエトワール選に向けて、ダンスの練習を
始める24話。記憶を失った天音。光莉との関係は??
という25話。そして、エトワール選!勝者は誰?
という、最終・26話です。

最後はあの二人がレビュー致します。

ヒューシア:ラストシーンが心にしみたわ~
♪ダ~スティン~、ホフマンに~なれ
たわ~

アレサ:あなた一体何歳よ。しかも微妙に
マニアックなネタ。若い読者は絶対
判らないネタね。

ヒューシア:閑話休題!
さて、いよいよラスト。アレサちゃん
はどう観た?そして感じた?

アレサ:なにが閑話休題よ。自分でボケといて。
まあ、いいわ・・・最初、正直言って
不安だった。この作品。
ほら「G's Magazine」に掲載されたノベルなんて
お世辞にも良い出来じゃなかったし。でも、全話
鑑賞して、納得しにくいところもあったけど、予想
以上に楽しめた
と思うな。

ヒューシア:そうそう。アニメ版スタッフに感謝し
なくちゃね。

アレサ:そういうヒューシアは?

ヒューシア:わたくしはもちろん全力で楽しめたわ!
幸せになった娘、幸せになれなかった
娘。それぞれに、良い気持ちにさせてもらったり
切ない気持ちにさせてもらったり。
この心の揺れこそ「百合」!
・・・それにしても、恋愛は自分に素直が一番ね。
この作品を観てつくづく感じたわ。
だから、アレサちゃんも素直にわたくしを・・・

アレサ:はいはい。
でも、ヒューシアの言うことも正鵠を
射てる。この作品って、結局、自分に素直だった
キャラクターが幸せになっているよね。
でも、素直になれなかったキャラクターの方が
輝いて見えたような気がするから、不思議。

ヒューシア:わたくしはみんなみんな輝いて見えたわ!

アレサ:あと・・・ほら、この作品って、当初
「百合」ネタを集めた感じだったじゃ
ない。でも、最後は(ヘテロも含めた)恋愛ものの良い
とこ取りね。
私はヘテロものには疎いけど、さすがに「キャンディ
・キャンディ」
「卒業」は判った。

ヒューシア:ふふふ。アレサちゃんらしい見方ね。

アレサ:余裕?一家言ある感じね。

ヒューシア:ふふふ。語るわよ・・・
様々な男女の恋愛関係や思惑が絡んで、
同時期に幸せになったり不幸になったりするのって、
普通は、ヘテロ恋愛ものの十八番(オハコ)だわ。
「百合」では、そういう感情を個別に語ることは
あっても、女の子同士という特殊な環境では、同時
に表現するのは難しいわ。

アレサ:そうか。この作品はヘテロではよくある、
集団恋愛物語を、女の子だけという特殊
な環境下で実現している
んだ。

ヒューシア:ああっ。わたくしが言おうとしたのに~
でも、そういうことなのよ!
男性キャラはもちろんのこと、先生達さえ排除した、
完全な「百合世界」で、女の子だけの集団恋愛物語を
紡ぐ。それがこの作品の核心なのだわ!
アレサちゃんの言うように、この作品にはいろいろな
作品の良いとこ取りがあるけれど、この点は大きな
オリジナリティだわ!

アレサ:うう。今日のヒューシアは冴えている
・・・のか?いつものテンションなのか。

ヒューシア:わたくしを讃えなさい!

アレサ:ぐうの音。確かにそう考えたら、この
作品は凄かったと納得せざるを得ない。
では、総評・・・

ヒューシア:わたくしは、当然5点
ああ、気持ち良い切なさでしたわ。

アレサ:私も3点。ヒューシアの言うことが本当
なら、アニメスタッフの「百合」の志は
かなり高かったということね。キャラクター設定や
演出などで疑問もある作品だったけど、それを差し
引いても3点は硬いと思う。

総評:●●●●●★★★

このシリーズの感想はこちら。
「ストロベリー・パニック」I
「ストロベリー・パニック」II
「ストロベリー・パニック」III
「ストロベリー・パニック」IV
「ストロベリー・パニック」V
「ストロベリー・パニック」VI
「ストロベリー・パニック」VII
「ストロベリー・パニック」VIII

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コメント

>予想以上に楽しめた
同感です。
私も当初は、G'sの企画物ということで正直馬鹿にしてました。

>素直になれなかったキャラクターの方が輝いて見えた
これについて、ストパニの物語構造を大きく捉えると、
静馬・渚砂の関係を巡るストーリーラインをメイン、
天音・光莉の関係を巡るストーリーラインをサブとして、
双方がエトワール選というものを介して絡み合う、
という構造になると思うのですが、
この主構造部分においては、定型的な描写や、
大映ノリの派手な演出が多用されているのに対し、
それを外れた部分、特に報われぬ三人達関係では、
そういった事がなく、むしろ丁寧な描写が目立ちます。

そして、主構造の中心人物である、
静馬・天音の求心力の無さが、結果として、
三人達への感情移入を促進しているわけで、
だとすると、主構造部分は設定ないし状況にすぎず、
深雪、夜々、玉青たちを通して、
「届かない想いを抱える、切なさ、つらさ」を伝える方に、
制作者側の重点がある、などという勘ぐりもできたりして。
うがち過ぎかもしれませんが、あのラストを見ると、
そうとも言えないような気がしてくるんですよね。

また、誰もが幸せになれる、絵空事の世界も、
それはそれで楽しいですけど、
このような作品が、もっとあっていいと思ったりもします。

>ヘテロではよくある、集団恋愛物語
なるほど、この観点はなかったです。
例えば、『ビバリーヒルズ高校白書』(古っ)とかでしょうか。

>オリジナリティ
いずれにしても、「劣化版」などでは決して無い
ということは、間違いなく言えると思います。

それから、この巻についての不満点を一つ。
25話に、静馬が渚砂にダンスを教えるシーンがあります。
ここは、最終話の静馬乱入シーンに向けて、
心情的な「タメ」を作る、重要な部分だと思うのですが、
これが尺の不足もあってか、描写が薄い。
心の底では惹かれあっていながら、
あえてそれを思い切ろうとする二人の意志。
ここが十分に表現されていれば、
エトワール選会場から二人が「駆け落ち」する場面に、
もっと強いカタルシスを味わえたはず。
またまた古い例になりますが、『エースをねらえ!』で
ひろみと対戦した時の、お蝶夫人の思い入れ。
できれば、あのレベルの描写が見たかったものです。

それはそうと、全巻のレビューお疲れ様でした。
私は、放映時のワクワクした気持ちを
再び味わうことができて、大変楽しかったです。
その一方、振り返ってみて、私のコメントが、
虚人ねこ様の鑑賞の妨げにならなかったか、
それがちょっと心配ですが。
それと、いつもながらの長文、失礼しました。

コメントありがとうございます。
★Mark様
>特に報われぬ三人達関係では、
そういった事がなく、むしろ丁寧な描写が目立ちます。

>「届かない想いを抱える、切なさ、つらさ」を伝える方に、
制作者側の重点がある、などという勘ぐりもできたりして。

そうですよね。
私も制作者が何を狙っていたのか、意図的に切なさを
中心に据えたのか、単に仕方なくシンプルな演出に
なったのが功を奏しているのか、いまだに判断
出来ません。

もし、切なさを意図していたら、最後の展開で深雪や
玉青をもう少し丁寧に扱ったのでは?とも思えますし。

それ故に、大局的に見た結論を「集団恋愛」にした
のです。「集団恋愛」だと、個人個人の描写より、
ドラマツルギーに重心が置かれるから、最後の深雪や
玉青の描写より最後のカタルシス(?)展開をとった
と説明できるかな・・・と考えました。

>このような作品が、もっとあっていいと思ったりもします。

これ、凄く同感です。
以前はこのブログでも良く書いていたのですが、私は
「振られ系」キャラに感情移入することが多いのです。

だから、こういう作品はとても嬉しかったです。

>「劣化版」などでは決して無いということは、
間違いなく言えると思います。

ですね。制作者側は間違いなく、面白い・興味深い
作品を提示してくれたと思います。
「百合」の歴史がまた1ページです(汗)

>それから、この巻についての不満点を一つ。

静馬が移動しながら回想するシーンですね。
言われてみるとそうですね。この作品で一番重要
と言っても良いシーンですが、もう少し巧くやれ
たら、もっと爆発力があったのに・・・という
感じは、確かにします。

>それはそうと、全巻のレビューお疲れ様でした。

いえいえ。こちらもありがとうございました。

普段一人で鑑賞することが多いので、仲間と
一緒に鑑賞しているように感じられて、とても
心強かったです。

>それと、いつもながらの長文、失礼しました。

いえいえ。読みやすくて、熱い文章をありがとう
ございました!

鑑賞お疲れ様でした。
私は、渚砂のようなちょっと男の子向けっぽい(?)
キャラがどんどん百合の世界に入っていく姿が、
見ていて興味深かったです。
G'sの企画から始まったこともあって、12人の
ヒロインの中にはそういう性格付けが見えるキャラも
いますけれど、アニメ版ではそれぞれが百合な
テイストを存分に発揮してくれていたようで
ありがたかったですー。
最近、昨年分のG'sマガジンを見ている(本編視聴に
影響しないようこれまで読むのを我慢してました、、、)
のですが、インタビューによると、監督は少女漫画を
たしなまれるようです。百合的な心情を展開させる
舞台として少女漫画の語り口をうまく使われている
のかもしれませんね。
その他個人的に感じたのは、物語の最初の頃に、
どこかで見たことのある「記号」をちりばめることで、
より多くの人がストーリーに取り組みやすくなるよう
工夫していたのかなという気もしています。
この作品は、最初から「百合」を宣言していたことも
あって、見る人の中にはおっかなびっくりだった方も
いたのではと思うのです。そういう時に、見覚え、
聞き覚えのあるフレーズが出てくると、ストーリーが
何を言おうとしているのかわかりやすくなる、という
所を狙っていたのかなと。
なので個人的には、最初の数話が過ぎた後、だんだん
オリジナリティが出てくる辺りからが、より深く
作品を楽しめたように感じています。
まあ何にしても素敵な百合作品ですよね。

コメントありがとうございます。
★ギンガム様

>キャラがどんどん百合の世界に入っていく姿が、
見ていて興味深かったです。

同感です。ちょっと鈍感そうなところが良いのです
よね。その鈍感娘がドキドキ感じている!と思って
こちらまでドキドキするのです。
前半は渚砂のドキドキ感とかなり波長が合いました。

>インタビューによると、監督は少女漫画を

なるほど。そういえば、この作品については
スタッフの発言はあまり読んでいませんでした。
そうですか、やはりある程度「百合」というもの
を研究されていたのでしょうね。

「百合」の要素をちりばめて、「百合」を知らない
人にも知ってもらうという意図は感じました。

>最初の数話が過ぎた後、だんだんオリジナリティが
出てくる辺りからが

これも同感です。
ただ、個人的には前半で「百合」の要素をちりばめて
いる段階で、キャラクターに深みを与えられたら、
もっと後半が生きたのに・・・とも思うのですよね。

記憶に残るような作品だから、あともうちょっとの
向上を望んでしまうのもファン心理かもしれません。

>まあ何にしても素敵な百合作品ですよね。

です!

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