「ひとひら」1
桐原いづみ・刊、双葉社・刊
緊張すると声が出なくなるほどあがり性の麦(♀)が
主人公。高校入学と同時に、期せずして演劇研究会に
入部してしまい、学内に存在するもう一つの演劇部との
確執に巻き込まれる・・・というお話。
読後の第一印象は・・・これは、珍しい「カレイド
スター」タイプの「百合」?!
実は、この作品、雑誌で1,2話読んだだけで、あまり
内容を把握していませんでした。
「百合」要素があるということと、アニメ化された
ことで、やっと既刊の1~3巻を買ったわけです(汗)
読んでみて、ちょっと驚きました。実はコメディだと
思っていたのですが(汗)意外とまじめな演劇部もの
でした。
放課後に部活動をするという、雰囲気がとても良く
描けていますよね。なんだか懐かしささえ感じます。
また、シリアス過ぎないのも良いと思います。
このままシリアスに「某の仮面」かと思っていたら
「紅天女」とか言い出すし・・・(汗)
しかし、コメディ的な要素はあるものの、あくまで
キャラクター同士の関係や想いをしっとりと描いた
作品です。
「百合」的には、まずは麦と演劇研究会代表の野乃。
野乃はおっとりしているかと思いきや、芯が通って
いて、グイグイ引っ張る力と包容力も感じるし、
守ってあげたい気持ちにもなるという、非常に魅力的
なキャラクターになっています。
麦はそんな野乃に、淡い憧れのような感情を抱いて
いる雰囲気なのです。
さらに、演劇部の部長・美麗と野乃の関係も意味深
だし・・・
最初に「カレイドスター」と書きましたが、一つの
ことに熱い想いが交錯するとき、恋愛にも近い感情
が生じる・・・という点で似ていると思いました。
(麦はまだテンション低いキャラですが)
あと、当初、有力な男性キャラと思われた西田くん
がケン・ロビンスだし(汗)
「百合」というにはまだまだですが、「百合」の
花が咲きそうな潤いは備わった作品だと思います。
では、総評。
わたくしは2点。野乃ちゃんがと~って
も良いキャラなのよ~!「百合」だと
嬉しいわ~
私は2点。いや、予想以上に漫画として
完成度が高い作品だった。2巻以降を
読むのが楽しみ。でも、これを全うにアニメ化する
のは難しそう・・・
総評:●●○○○★★☆
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コメント
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やっぱり、野乃はいいですよね。
アニメについては、現在評価保留中ですが、
先に原作の方を、ちゃんと買って読んじゃいましょうか。
投稿: Mark | 2007.05.08 19:03
コメントありがとうございます。
★Mark様
>野乃はいいですよね。
良いですよね!
「百合」要素ありなら、絶対にハマりそうな
キャラクターです。
>先に原作の方を、ちゃんと買って読んじゃいましょうか。
微妙ですね。こればっかりは・・・
投稿: 虚人ねこ | 2007.05.09 00:06