「さくらの境」1
竹本泉・作、メディアファクトリー・刊です。
存在は知っていたものの、本屋さんでなかなか
お目にかかれず、「トランジスタにヴィーナス」の
竹本泉氏だから・・・という理由も手伝って、つい
先日まで入手していなかった作品です。
さて、お話は・・・両親の都合で叔母の家に住む
ことになったさくら。ところがその叔母の都合で
近所の上桜姉妹も一緒に住むことになります。
女の子三人と猫10匹のゆる~いな共同生活が
始まる・・・という感じです。
では、本日は二人がレビュー致します。
竹本泉先生と言えば「トランジスタに
ヴィーナス」ね。
えっ?!そうなの?
そうよ~。「百合」的には。
「トランジスタ」は実に目の保養作品
だったわね~
「それだけ」だけどね。
だから、竹本泉先生がどう「百合」を
表現するのかの試金石がこの作品、と
言っても過言ではないわ。
まあ、それには同感。
・・・で、どうだった?
アレサちゃん的には。
「トランジスタにヴィーナス」よりは
ずいぶん「百合」しているよね。
でも、ともすればまたレズキス漫画になりそうな
雰囲気もするよね。「百合」にいくか、レズキスに
いくか、微妙なところ。
私は期待してるわ。「トランジスタに
ヴィーナス」は主人公と不特定多数の
女性キャラによる"キス漫画"で、行けども行けども
「百合」にならなかったわねぇ。ヤキモキさせられた
ものだわ。でも、この作品はさくらちゃんと二子
ちゃんのカップリングしかない!
これは大きなポイントよ。
そうだけど、作者が「百合」を理解
しているのか微妙よね。あとがきで、
結果的に「百合」になったと言っているし、全般的
に心理描写が甘いし。それに、はじめて二子が
さくらにキスするシーンで、真っ赤な口紅なんて、
レズキスを引きずっているよね。
そんなのは良いのよ!キスなんて・・・
アレサちゃんとしたいわ!
願望を言ってどうする。
だいたい、こういう舞台設定にした
事自体、カップリングを固定したこと
自体が「百合」に向いている証拠だわ!
だから、わたくしは2巻以降も期待するわ。
私も、期待するかどうかと言われると
期待するけどね。
ああ、でも、自然にキスするのって
良いわ~。憧れるわ~。
はいはい。じゃ、総評。
私はとりあえず2点。「百合」的には
微妙だけど、ゆるいコメディとしては楽しめた。
ベテラン作家の貫禄は感じた。
わたくしは3点。最初はこれくらい
かしら。でも、もっと良くなるはず
だわ!
総評:●●●○○★★☆
竹本泉作品の感想はこちら。
●「トランジスタにヴィーナス」6
●「トランジスタにヴィーナス」7
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コメント
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こんばんわ~です。
私の微妙な話しからさっそくお読みいただけたようで、ありがたいやら申し訳ないやらです。
この作品、私としては二子がさくらを少しづつ攻略している漫画だと認識しています。いや、妄想かもしれませんが……。
私自身のこの作品への評価は、コメディとしてはこのゆるゆるな作風がとても好きなので、あとは百合分がどうなるかでしょうか。
始めは三坂くんの存在にひやひやしてましたが、今ではその脈はないだろうと思ってますし、二子にはこのまま頑張ってほしいですね。
投稿: ひとつ | 2007.05.22 22:29
コメントありがとうございます。
★ひとつ様
>この作品、私としては二子がさくらを少しづつ
>攻略している漫画だと認識しています。
>いや、妄想かもしれませんが……。
なるほど。
私としては、さくらが少しずつ落とされる(二子
色に染められる)作品だと妄想しています(汗)
>コメディとしてはこのゆるゆるな作風
これはそうですね。
竹本氏のゆるゆる度って、よくある萌え4コマに
あるようなゆるさではなく、にじみ出すゆるさ
ですよね(汗)
ただ、「百合」的に進展せず、ゆるさだけある
というのは焦らされそう・・・という気もします。
>二子にはこのまま頑張ってほしいですね。
同感です。
あと、この作品の購入に、背中を押してもらって
ありがとうございます。
投稿: 虚人ねこ | 2007.05.23 00:09