「ARIA」10
天野こずえ・作、Mag GARDEN・刊
テラフォーミングして、水の惑星になった未来の
火星(アクア)を舞台に、まったりと、のんびりと、
ときにセンチメンタルに、繰り広げられる物語。
この作品もなんと10巻目です。
読後の第一印象は・・・「百合」度がまた上がって
来ていますね。しかし、作者が本当の「百合」好き
ではないということを物語るエピソードも・・・
今回注目はなんと言ってもNavigation46「誕生日」。
アリシアの誕生日のエピソードなのですが、晃と
アテナのアリシアへの思い入れが感じられてなか
なかの良作です。
しかも、アテナより晃の存在の方が重めに描かれて
いるのもポイント高いですね。
個人的にはアリシア&晃がこの作品の中で一番
「百合」を期待できるカップリングだと思っている
ので、この回は実に美味しかったです。
あと、Navigation48「トラゲット」、Navigation50
「課外授業」では灯里とアリシアの関係が描かれ
ます。これも良い感じなのですが、個人的には
Navigation46には及ばなかったかな・・・と思います。
ところで、この作品でよく判るのは、作者は"女同士
の良好な関係"に、心が安まる思いをしているという
ことです。
これは「百合」の基本とも言えるし、男性作家
にはまねできない要素でもあるのですが・・・
でもそこには恋愛感情はない・・・
Special Navigation「星占い」ではそれを、そこ
はかとなく感じてしまうんですよね・・・
そこがなんとも残念で・・・
わたくしは3点。25ページの晃ちゃんの
表情に救われたわ・・・
私は2点。この作品って最初のうち綺麗
なだけだと思っていたのだけど、最近
作画に"味"を感じるようになった。漫画としての
成長は確実に感じるのだけど。
ああっ、愛が欲しいわ~
総評:●●●○○★★☆
過去の感想は下記です。
●「ARIA」1~4
●「ARIA」5
●「ARIA」6
●「ARIA」7
●「ARIA」8
●「ARIA」9
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