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2007.07.20

「塔の町、あたしたちの街」

扇智史・著、ファミ通文庫・刊

扇智史氏の作品は「春は出会いの季節です アルテ
ミス・スコードロン」「永遠のフローズンチョコ
レート」
に続いて3冊目です。
今まで「百合」の養分は感じながらも、なかなか芽が
出なかったのですが、さて今回は?!

お話は・・・「歪気」と呼ばれる不思議なエネルギー
物質が大気に満ち、そのため独特の社会構造を形成
している"積野辺"が舞台。両親のいない主人公・
西条なごみは、自分の生い立ちを徐々に知ることに
なり、それによって、親友・皆口華多那との関係が
変化し始める・・・というような内容です。

読後の第一印象は・・・これは「百合」です。
扇氏がやっとやってくれたと思いました!

この作品は「歪気」や町にそびえる巨塔、帯刀した
美少女など、いかにもライトノベルという舞台上で
奇をてらわない、リアルで精密な心理描写が行われる
のがポイントです。
こういうのが、扇氏の真骨頂と言っても良いかも
しれません。

そして、もちろんこれが「百合」にも有効なのです!

なごみと華多那は幼なじみ、しかも、華多那は
なごみを堂々と「愛してる」という"親友"!

それだけでもミャクありですが、物語の中盤で二人は
かなり深刻な大げんかをします。

そして最後は・・・

まあ、確かに"愛情"かどうかは議論の余地があると
ころですが、二人の心の熱さを考えると、「百合」
と言っても間違いないでしょう。
作品の大部分が、二人の心理を描くことに費やされ
ている点においても十分に「百合」です。

ただ、キャラクターデザインが可愛すぎますよね。
それに惹かれてこの作品を読んだひとは、あまりに
粗野な言動にギャップを感じるかもしれません。
(ただ、そこにも巧い理由付けがされていますが)

また、なんというか・・・地味なのです。展開が。

濃密な心理描写をするのはとても良いのですが、
一般的なライトノベルからすると、先が読める展開
だし、物語がエスカレートするようなハラハラ感
も少ない作品です。

しかし「百合」なのです!
それは何事にも勝ります!
扇智史GJ!

では、総評。

フューシア:わたくしは4点。良い作品だったわ~
なごみちゃんと華多那ちゃんの、とっ
ても熱い絆!感動だわ。あと、一歩進んで、ラブ
ラブになったら・・・!

アレサ:私は2点。ライトノベルとしては地味
だけど、キャラクターは立っているし
地味なりに楽しめる作品だった。次回作も期待。

総評:●●●●○★★☆

扇智史氏の他作品の感想はこちら。
「春は出会いの季節です アルテミス・スコードロン」
「永遠のフローズンチョコレート」

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