「コミック百合姫S」VOL.1 (前編)
一迅社・刊です。
「コミック百合姫」の新たなる展開。姉妹紙「S」の
創刊です!(と言いつつ、もうVOL.2が出ていますが)
今回はVOL.1の感想を書きます(汗)
本日は久しぶりに二人がレビューします。
「コミック百合姫S」の誕生よ!ふふふ、
これで「百合」はあと10年は戦える!
10年で良いの?
・・・良くない。永久に不滅よ!
どっちよ。
じゃ、私から第一印象。パッと見、本誌
より、可愛い印象よね。椿あす先生もそうだけど、
綴じ込みポスターでは、大島永遠先生も可愛い方向で
描いているよね。
まあ、本誌と同じことやってもしょうが
ないじゃない。新規の「百合」ファンを
開拓するには、良い方向性だと思うわ。
それには同意。見た目の違いはわかる
けど、中身はどうかな。
・・・じゃ、1作品毎にコメント。
●「マイナスりてらしー」宮下未紀・作
お嬢様とメイドさんのお話ね。絵が可愛
いし、主従関係「百合」って良いわ~。
また、オチも捻っていて良いのよ。"それでも"愛し合う
というのがポイントね。
早くも「S」誌の違いが出ている作品。
本誌では、二人の「百合」関係が重視され
ている作品が多いのだけど、この作品は設定や話の展開
に重点が置かれていると思う。「百合」的には少し薄め
だけど、短編としては面白くなっているよね。
●「死神っ娘リリィ」高橋てつや・作
1ページだけだけど、絵の可愛さと甘い
感じが良いわ。今後の展開に期待。
でも、「百合」で4コマって意外と難しい
よね。どういう味付けにするか見物。
●「HONEY CRUSH」椿あす・作
最初はコメディと思ったけれど、だんだん
ちょっと切なくなってくるところが巧いわ。
「百合」的には、ちょっと引いている感じもするけれど
今後に期待できるわ。
序盤は椿あす先生が従来発表していた作品
のノリに近いよね。でも、中盤はフューシア
も書いているように、切ない演出が出来ている。まっつー
先生が絡んでいるなら、この展開は出来なかったと思う。
椿あす先生のポテンシャルを見た思いがする。
●「フォーチュン・リング」柏原麻実・作
ああっ。この甘くて切ない気持ち!
青春だわ!マキちゃんの揺れる乙女心の
描写が等身大のように、とても良く描けているのよ!
ああ、わたくしも少女のころ~
この作品は本誌に掲載されている作品に
近い雰囲気の作品。アニメ的で綺麗な絵と
本格的な「百合」作品というマッチングも違和感ないね。
●「ポエムに愛して」あらきかなお・作
ロリっぽいキャラで、ストレートに甘々
な「百合」展開!あ、甘い甘い~!!
オチはアレだけど、新鮮といえば新鮮だわね。
こういうオチも本誌ではあまりないよね。
新鮮といえばそうだけど、「百合」的に
は少し、マイナス方向への動きにも感じるね。
ただ、王道展開で最後に少しマイナスに動かすという
作者の意図はちょっと興味深い。
●「SUIKA」吉富昭仁・作
女の子二人だけの夏のひとときね。夏の
開放感と二人の秘密という逆の意味合い
を巧くブレンドしているわ。ちょっと切ない感じも
グッドね!
基本的には「百合」の王道という感じ
の作品よね。甘くて少し切ないという。
でも、そういう作品に非日常的なHさを持ち込むと
いうのは、巧い。本誌ではまず見られない味付けの
作品、という意味で、面白い。
●「南海と海鈴」南方純・作
二海ちゃんの、妹馬鹿壊れっぷりが
可愛いわ。ただ、海鈴ちゃんの出番が
少ないのは残念ね。パクパク占い。懐かしいわ~
4コマで本格「百合」をするという難し
さを良く表した作品だと思う。
でも、今回はいつもより「百合」している印象ね。
やはり4コマじゃない方が「百合」っぽくなるの
かもね。
●「interface」玄鉄絢・作
良い作品だわ。絵の感じとちょっと
不思議な雰囲気と良く合っているわ。
でも、「百合」の主体が移動するのはちょっと引っ
かかるところもあるのよね。
「百合」の主体が移動するというのも
本誌では珍しいかもね。「少女セクト」
では多くの女性キャラを描いたわけで、気の多い
展開がお好きなのかもね。玄鉄絢先生。
後半に続きます・・・(汗)
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