「幽霊列車とこんぺい糖 メモリー・オブ・リガヤ」

木ノ歌詠・著、富士見ミステリー文庫・刊

パッと見、とても良い感じだったので、買ってみた
作品です。

お話は・・・主人公・海幸は味覚障害にして、自殺
志願者。自殺しようとした線路で、一人の少女・リガヤ
と出会う。彼女は"幽霊列車"をつくるというのだ・・・
海幸は徐々に彼女に惹かれていくが・・・
そして、リガヤの"幽霊列車"とは・・・

読後の第一印象は・・・大当たりの作品です！昨年
レビューしていたら、年間上位に入りそうな勢い
です！

本日は、二人がレビューいたします。

あけましておめでとうですわ！
今年もわたくしたちをお引き立てくだ
さいませ～！

何をいまさら・・・

そうそう！この作品！良いのよ～
今年最初のノベル作品がこんなにも素晴
らしい「百合」作品だなんて！「百合」の神様は今年
もわたくしたちを、みておいでだわ！

サスペンス仕立てが巧いよね。富士見
ミステリー文庫ってミステリーっぽく
ない作品も多いけど、この作品はちゃんとミステリー
している。

そうそう！リガヤちゃんの創作する
"幽霊列車"とは！そして、過去の事件
が結びつくの！巧い展開だわ～。引き込まれるわ！

でも・・・ちょっとデキスギな感じ
もするよね。作者は完璧だと感じたと
思うけど、その完璧さがデキスギ感を出してしま
っているよね。それが残念。

それは穿ちすぎだと思うわ～

あと、この作品っていわゆる鬱系な
ところがあるから、人を選ぶ作品でも
あるよね。

え～？アレサちゃんは暗いの好きじゃ
ないの～。

なに、人を幽霊みたいに。私は一般論を
言っただけ。こういう心理描写の多い
作品は嫌いじゃない。

わたくしは後ろ向きだった、海幸ちゃん
がリガヤちゃんとの交流で強くなる、と
いう展開が大好きだわ～。そして、最後は・・・
むふふ。ああ！なんていい展開なの～！

まあ、フューシアが小躍りするのも判る
けど。ちょっとツッコミ所があるとは
いえ、話の出来は悪くないし、ラストは完全に
「百合」を意識しているし。

ああ！女の子同士で結婚!!
良いわ～。アレサちゃんわたくしたちも！

ほら。惚けてないで、総評するよ。
私は3点。完璧ではないけど、途中まで
とても良い作品で引き込まれた。ラストはもうワン
ポイント欲しかったけど、総合的に良い作品
だったと思う。

わたくしは5点!!このレベルのノベル
がコンスタントに読めたら、言うこと
無いわね。「百合姫」作品のような切なさが主体
出はないけれど、ちゃんと「百合」しているわ！
「百合」ファンは絶対に読むのよ！

総評：●●●●●★★★