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2008.02.26

「鋼鉄の白兎騎士団」V

舞阪洸・作、ファミ通文庫・刊

剣と魔法の世界。女性ばかりで構成された白兎騎士団
の物語。シリーズ5巻目です。

前回、クーデターにあった王子を拾ったガブリエラ達
の小隊。王子を助け、白兎騎士団を経済的に援助して
もらおうと行動を開始します。彼女らの取った行動
とは・・・。

本日は久しぶりに二人がレビューいたします。

アレサ:相変わらず文章のテンポが良いよね。
400ページという、ライトノベルにして
は少しヘビーな分量だけど、グイグイ読ませる。
この辺りの手腕は流石にライトノベルのベテラン作家
という感じ。

フューシア:ぶつぶつ・・・

アレサ:ただ、お話のテンポは良いけど、主人公
のガブリエラ達の影が薄くなっている
のは否めないね。20人以上の女性キャラがいるわけ
だし、ガブリエラを目立たせて、他のキャラも立てて
というのが難しいのは判るけど・・・

フューシア:ぶつぶつ・・・ガキ・・・

アレサ:え?なに?オリジナル般若心経?

フューシア:あのガキ~!!

アレサ:わ~!わ~!わ~!そんなこと言ったら、
またクレームが来るよ!
・・・まあ、フューシアらしい反応ではあるけど。

フューシア:大勢の女性の中で女装でいられるガキ
なんて、ロクなもんじゃないわ。それ
って、なんてエロゲ?てなものよ!!

アレサ:まあ、良いじゃない。カッシウス王子は
まったく影が薄かったし、王子になびいた
女性キャラクターはたったの二人だし。

フューシア:まあ、ジアンちゃんだから・・・ってワケ
にはいかないのよね。ジアンちゃんはガブ
リエラちゃんとは仲が良かったし、タダでさえ、キャラ
クター同士の関係が濃くないこの作品にあって、ジアン
ちゃんはいじられキャラだから、関係を強くする役割が
あったと思うのよね。

アレサ:ジアンがどうとかいうより、この作品の
キャラクター同士の関係の薄さ自体に問題
があると思うなあ。女の子達のおしゃべりシーンは毎回
楽しいのだけど、誰が、誰をどう思っているとかが
少ない
よね。キャラクターの数に比べて。女が大勢いた
ら、もっといろいろありそうだけど。

フューシア:そうなのよね・・・もう少し「百合」要素
があれば、あんなガキなんて眼中にない
はずだもの。・・・序盤でセリノスちゃんがレフレン
シアちゃんに憧れの感情を抱いているシーンは嬉しかっ
たけれど。

アレサ:文句を言いつつ、そんな細かいところを
チェックしているのもヒューシアらしい
か・・・

フューシア:女性キャラが多いからこそ「百合」を
すべきなのよ!そうすることで、キャラ
クター同士の起伏も生まれるじゃない!

アレサ:まあ、同感だけど、作者次第だから、
こればっかりは・・・じゃ、総評いこ。
私は2点。「百合」度は低かったけどラノベとしては
普通に楽しめたかな。

フューシア:わたくしは0・・・1点にするわ。もう
一度3巻くらいの「百合」度にならない
かしらね。

アレサ:そういえば、この巻に「ミネルヴァ姫」
出てくるよね。舞阪洸先生って、あの頃
から、本質的には変わっていないのかもね。

総評:●○○○○★★☆

このシリーズの感想はこちら。
「鋼鉄の白兎騎士団」I
「鋼鉄の白兎騎士団」II
「鋼鉄の白兎騎士団」III
「鋼鉄の白兎騎士団」IV

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