「ひとひら」第5巻
緊張すると声が出なくなるほどあがり性の麦(♀)。
高校入学と同時に、期せずして演劇研究会に入部して
しまい、演劇部との対立に巻き込まれる・・・
青春演劇部漫画のアニメ版。5巻(第9,10幕)の感想です。
「ひとひら」の公演が終わり、演劇部との勝敗が明ら
かになります・・・9幕
冬休み。普通の生徒に戻っていた麦。そして、また
別れが訪れる・・・10幕
読後の第一印象は・・・ホロッとくるようなお話の
連続ですね。でも、漫画版と印象が違うような・・・
アニメ版って、基本的に漫画版と同じストーリー展開
なのですが、毎回、ちょっとした違和感を感じてい
ました。この巻で、その原因がつかめたような気が
します。
それは「演出」。
アニメ版って、なかなかに巧い演出をしているのです。
細かいところのカット割りを巧く使ったり。あの印象
的な「橋のある風景」もそういう意味では演出です
よね。
一方、原作は重要なシーンは大ゴマを使うような、
ある意味素朴な演出をしていると思います。
作品から感じる印象の違いは、そこではないかと考え
ました。(まあ、漫画原作をアニメ化するには当然の
味付けなのかもしれませんが)
確かに9,10幕のような感動させるお話は、アニメの
演出で良いのでしょうが、原作の清涼感みたいなもの
が薄くなっている感じがするんですよね。そして
その清涼感こそ、原作の持つオリジナリティだと
思うのですが・・・
さて、「百合」的には・・・やはり、野乃と美麗、
佳代と麦のそれぞれの友情シーンが良いですよね。
この作品の女の子同士の演出は、本当にとても良い
です。男性キャラそっちのけで女の子同士の友情を
熱く描いている、というバランス感が嬉しいですね。
では、総評。
わたくしは3点。ああ、女の子の友情!
青春!涙さしぐみますわ~!!友情ものとして
は一級の作品だわ。これが愛情なら・・・
私は2点。ある意味原作より感動的な
味付けになっているよね。でも原作の
味は薄くなっている・・・。これはトレードオフと
いうものなのかな。
総評:●●●○○★★☆
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