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2008.05.07

「疾走する思春期のパラベラム 心的爆撃」

深見真・著、ファミ通文庫・刊

主人公・佐々木一兎(男)と彼が身を置く映画部の仲間
たちは、心の武器を実体化することができる能力者
<パラベラム>だった・・・
彼らの青春と闘いを描くノベル、第4巻

今回は・・・映画部制作の映画が完成し一兎たちは
充足感に満ちて学園祭に向け準備をはじめる。しかし
その頃<パラベラム>の敵<乾燥者>たちが行動を開始
する・・・

第一印象は・・・"青春"を描く部分がとても巧い
ですね。幸福感の仲にある緊張感のような不思議な
雰囲気を良く出しています。「百合」的にも良い感じ
になってきました。

今回、映画部の映画完成し学園祭にむけての準備を
する流れが描かれるのですが、自主制作映画の完成に
恥ずかしがりながらも誇らしく思う、という純粋な
(高校生らしい)リアクションを取る一兎たちの描写が
とても巧かったです。

いつもよりアクションを少なめにして、部活動の仲間
や恋人との描写を多く入れているのが、後半の緊張感
のある展開に、とても良いアクセントになっています。

ただ、いつものことですが、この作品のアクション
シーンは説明的なので、スピード感が削がれている
印象はやはり持ってしまいました。

深見作品のいつも通りのスピード感"ではない"という
点から見ると新鮮な感じもしましたが、スピード感と
説得力が両立してくればもっと凄い作品になりそう
と思いました。

さて、「百合」的には・・・
なんと言っても映画部のメンバー伊集院睦美と、昔の
彼女
・那須一子、そして、睦美に片思いしている
蔵前早苗の関係ですね。この三人のエピソードの挟み
方がとても良いのです。
「百合」というには濃厚すぎるような所もありますが、
さすが作者は「百合」好きを自称するだけあって、
「百合」的にはかなり高度な内容を含んでいると思い
ます。

まあ、ライトノベルとして普通に面白いし、「百合」
的にも高度だし、シリーズ4作目でなかなか良い感じ
になってきました。次回も楽しみ。

では総評。

フューシア:わたくしは4点。睦美ちゃんと一子ちゃん
の関係がなかなか濃厚なのよ~。深見
先生の「百合」要素らしくて、冷たく尖っているのも
緊張感があって良いわ~。

アレサ:私は2点。ライトノベルライトノベルして
いる作品だけど、そこが良いよね。
心理描写、アクションのテンポ。どれもしっかり楽し
めるし。

総評:●●●○○★★☆

このシリーズの感想はこちら。
「疾走する思春期のパラベラム」
「疾走する思春期のパラベラム 灰色領域の少女」
「疾走する思春期のパラベラム デイドリーム」

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