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2008.06.25

「暁色の潜伏魔女」2

袴田めら・作、双葉社High Action Comics・刊

「百合」の名匠、袴田めら氏が一般誌で描く本作。
「百合」的にメインではないということは1巻で判って
いたのですが、袴田めら氏は非「百合」のまま終わる
はずがない!ということで、期待しながら2巻を読み
ました。

お話は・・・1巻で主人公・暁は実の姉が夜先輩だった
ということが判明。2巻はイベントをメインにしつつも、
メインキャラクターたちの恋愛模様がゆれ動きます。

読後の第一印象は・・・「百合」的には1巻よりは得る
ものが多い
です。でも、袴田めら氏が「百合姫」系で
描いている作品に比べたら・・・

・・・まあ、比べるのがおかしいのですが(汗)

イカニモ「百合」な作品と比べて、この作品は男性
キャラの領分も多くなっています。
個人的には「百合」
作品に男性が出てきても、全く読む気がなくなるほどの
アレルギーではないのですが、気になる人は気になる
でしょうね。

しかも主人公の暁も男性が好きみたいですから。

2巻では夜先輩の妹ラブッぷりには救われるのですが
暁と親友の時子が同じ男性キャラを好き、というのが
何とも「百合」へののめり込みを阻害します。

ただ、流石は袴田めら!というエピソードもあります。

それが第十二話「夢を見る魔女」です。思い通りの
夢をみられるしおりを手に入れた暁たち。自分の欲望
を夢の中で叶えようとするが・・・というお話なのです
が、ちょっと変わった先輩・望月智(時子激ラブ)が
と~てっも切ないのです!!

「最後の制服」の如月あさぎと言い、袴田めら氏は
こういうキャラクターの扱い(というか活躍のさせ方)
が実に巧いですね。

今回このエピソードを読めただけでも収穫でした。

あと、夜先輩の暁ラブっぷりも所々あって、これも
目の保養です(汗)
ただ、実の姉妹だし、夜先輩も男性キャラが好き(?)
と思わせる所もあるし・・・

やはり本命は望月智!ですね。

では、総評。

フューシア:わたくしは4点。第十二話だけで4点だわ。
智ちゃんの涙がとても切ないのよ~!
どうして時子ちゃんはあんな影の薄い男がいいのよ!!?
ガンバレ智ちゃん!応援しているわ!!

アレサ:私は2点。1巻よりテンポが良くなって
いるし、「なごみ系」と言いつつ、キャラ
クター同士の思惑のシビアさも感じる。このあたり
さすがめら先生。でもやっぱり「百合」が欲しいね。

総評:●●●●○★★☆

このシリーズの感想はこちら。
「暁色の潜伏魔女」1
袴田めら作品の感想はこちら。
「最後の制服」1
「最後の制服」2
「最後の制服」3
「フェアリーアイドルかのん」1~3
「フェアリーアイドルかのん」4
●同人誌「evil and flowers」
●同人誌「メランコリック実験」

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