「BLUE DROP ~天使の僕ら~」1,2
吉富昭仁・作、メディアワークス・刊
昨年「BLUE DROP 吉富昭仁作品集」で我々「百合」ファ
ンを良い意味で驚かせてくれ、その後も「百合」系雑誌
などでガチ「百合」作品を発表した、注目の作家、吉富
昭仁氏の単行本。1,2巻の感想です。
お話は「BLUE DROP」と同じく、異星人(アルメ)に侵略
された未来の地球が舞台です。この作品では主人公の
翔太とアルメによって女の子にされた親友のケンゾーを
中心に怒濤のトランスセクシャル(以下TS)コメディが
展開されます。
読後の第一印象は・・・こ、これは「ガルフォース
REVOLUTION」?!(汗)あくまでTS作品です。でもおまけ
にはガチ(?)「百合」作品も掲載されています。
告白しますと・・・実は私も小学生のころ、TSものに
興奮していた時期がありました(嫌な小学生だな)。
そのころこの作品を読んでいたら、絶賛したかもしれ
ませんね(汗)
ライブ感のあるギリギリエロコメディや、アルメたちの
意外なハッチャけっぷりもなかなかに笑えます。
シリアス部分も上手くまとめているし。「百合」オン
リーにこだわらなければそこそこ楽しめる作品だとは
思います。
「百合」要素もないではないです。翔太に恋する少女
コトコのテク(汗)とか。マーちゃん提督と結花のラブ
ラブッぷりも良いですね。
・・・ただ、全体的に「百合」としてはあまり嬉しく
ない展開が多いのも事実なんですよね。
オチはちょっと「ガルフォースREVOLUTION」を思い出し
ました(汗)
しかし、「百合」も放っておかない吉富氏!
「特別編 天使の悪戯」(1,2巻に1話ずつ)ではガチ
「百合」の短編を読ませてくれます。
まあ、こちらもコメディだしエロいしあまり深くは
ないのですが、普通に「百合」として楽しめます。
これでかなり救われました。
では、総評。
わたくしは3点。「女性の世界こそ至高
なんだよ!!」(ラザエル博士の言葉)は
至言だわ!でも、素直に喜べないのよね・・・
ポテンシャルは4点以上だけれど、3点にしたわ。
私は2点。まあ、素直に面白かった。
「百合」としては正直おすすめできない
けど、TSものコメディとしては良い線行ってたと思う。
総評:●●●○○★★☆
吉富昭仁作品の感想はこちら。
●「BLUE DROP 吉富昭仁作品集」
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