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2008.08.17

「ありふれた風景画」

あさのあつこ・著、文藝春秋・刊

ひょっとしたら、今年上半期(もう8月だけど)最重要
作品
かもしれません。

しかも出版されたのは2年前で、私は今年までこの作品
の存在も知りませんでした。それをメールで教えて
くださった方がいたのでした。本当に大感謝です!

あさのあつこ氏といえば、今をときめく流行作家です。
個人的には流行作家はビアンものや「百合」など絶対
に書かないだろうと思っていたのですが、本当に良い
意味で裏切られました。

お話は・・・主人公は今時の女子高生・高遠瑠璃。
ある日、彼氏を誘惑したと言いがかりをつけられ、学校
の屋上に呼び出されてしまう。そこで、一匹の鴉とオカ
ルトな噂がある先輩・綾目周子に助けられる・・・
という感じの内容です。

読後の第一印象は・・・この作品はスゴい!一般作なの
にガチ「百合」
なのです!!これほどの作品を2年間知ら
なかったとは!ああ、なんという不覚!

この作品は一般作です。だからオビにはテーマ性を感じ
させる紹介文が付いているのですが・・・正直言って、
文学的なテーマ性は希薄だと思います(汗)

もちろん、身近で殺人事件が起こったり、主人公の
家庭不和があったりしつつも、自分を見つけていく、
と言うのはあるのでしょうが、凄く先鋭的というわけ
でもありません。

その代わり(?)・・・これがガチ「百合」なのです!!

まず断っておきますが、瑠璃も周子も男性経験がある
のです。このあたりはさすがに一般作の設定ですね。
「百合」ファンには"純度"を求める人も多いので、それ
にこだわる人にはお勧めしにくいのは確かです。

しかし、瑠璃も周子の出逢いから二人が何度かデート
を重ねて、次第に惹かれていく過程がとてもロマン
チックに描かれているのです!読んでていて、とろけ
そうな展開
です。

また、適度にロマンチックなので、ビアンもの特有の
重さもあまりありません。

さらに、この手の作品の場合は必ずしもハッピーエンド
にならないことも多いのですが、この作品は・・・
ふふふ。

まだ、読んだことのない方はだまされたと思って読ん
でいただきたい!
個人的には、今年最高の驚きとロマンチックを与えて
くれた作品だと思います。

メールで教えてくださった方、改めて感謝いたします。
ありがとうございました!

では総評。

フューシア:わたくしはもちろん、5点!この作品、
ビアンっぽくないところが良いのよ。
そんな二人がとても初々しく惹かれあい、二人の
将来を考える
のよ。それがとてもロマンチックな展開
なのよ!ああ、「百合」の神様に感謝だわ!

アレサ:私は3点。文学作品としては正直微妙だけ
ど、流行作家だけあって、文章はとても
よどみがなく、涼やかで良かった。本当にビアンもの
ではなく「百合」だよね、これ。

総評:●●●●●★★★

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コメント

あさのあつこって、2005年の夏にたまたま読んだ「野生時代」で
百合っぽい話を書いていた記憶があるのですが、その時は、その
号の発売から1ヶ月後くらいに、男の子の話だという単行本が出る
のでその宣伝のためのパイロット版だった記憶があります。
既に「バッテリー」で腐女子方面では人気の人だったから、その一連
の話を知った時は「やっぱりこのひと男の子のひとなんだなあ」と思いました。
バッテリーってもとは児童文学ジャンルだった気がします(文庫は確か
角川ですが)。

だから、ガチ百合ハッピー♪ な話を書いたなら良かった良かった、と。
別に驚きもしません。
BL、もしくはBL風の話を書くひとは、よくチェックすると、百合を
書いても良いものを書くひと、というのが漫画だとけっこういる
のですが、小説でもいるはずですよ。

おまけとしては、前述の野生時代では、最近「図書館戦争」が話題の
有川浩が「クジラの彼」を書いていて、これが今年私の交友関係で、
けっこう鍵になってたりした感じです(少女漫画系の友人が数人
「図書館戦争」にどハマリしたので。ちなみにこれ、スピンオフ編で
ヒロインが友人に「何であんたはときどき思い出したみたいに百合
みたくなるかな」と言ってたりします→あとは拙ブログ今年7月
15日付でw)。

長文失礼しました。世の中どんな情報も侮れませんよーw

こんばんはです。

私は、どこかで『なんか百合らしいよ』という噂を聞いて、半信半疑で読んだらドストライクに百合で仰天した記憶があります。ジュブナイルな作品を手がける女流作家として徐々に地位を築きつつある先生ですが、こうした百合作品を嫌味のない澄んだ文章で描く方でもあったんですね~。

しかし、小説で百合を探すのって、結構難しいですよね。目を皿のようにして新刊書評を見ても気付かないことも多いですし。その点、虚人ねこ様は幅広い作品にアンテナを張りまくっておられて、本当に凄いと思います。私も見習おう!!

コメントありがとうございます。
★べにすずめ様

さすがべにすずめ様、アンテナが立っていますね。

私も「バッテリー」で腐女子に人気ということは
知っていたのですが、そこから先には進められません
でした。

>BL、もしくはBL風の話を書くひとは、よくチェックすると、百合を

確かに指摘されてみたら、その通りですね。

>「図書館戦争」

この作品も「百合」要素有り、と聞いたことがあったの
ですが、第一印象でスルーしてしまったのです。
もう少しチェックしてみようかな。

>→あとは拙ブログ今年7月15日付でw)。

読ませていただきました。なかなか過激な(汗)レビュー
でしたね。でも、印象はつかめました。
やはり買ってみます。「百合作品ファイル」に掲載されて
入手していない作品と合わせて、久しぶりに本屋さん巡り
をしてみようかな。

★ろむろむ様

>しかし、小説で百合を探すのって、結構難しいですよね。

漫画やアニメは情報も多いし、ビジュアル的にも分かり
やすいのですが小説は本当に難しいですよね。でも、
当たったときの感動は大きいので、なんども冒険したく
なります(汗)

でも、この作品は本当にノーチェックで、教えていただ
いてやっと知ったのでした。
私のアンテナもまだまだ室内アンテナレベルです。

でも、このブログもアンテナの一つになれるように
頑張ります(汗)

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