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2008.08.13

「くらしのいずみ」

谷川史子・作、少年画報社・刊

コメントでご紹介していただいた、この作品の感想です。
内容は結婚や家族の悲喜こもごもを爽やかなコメディ
タッチで描いた短編集です。

七作ある内、「早春のシグナル」が「百合」要素有り
の作品です。

読後の第一印象は・・・なんて感じの良い漫画を描く
人なんだ・・・谷川史子氏って!

なんというか、作者の上品さとか優しさとか、そう
いった暖かい心が伝わって来るようなアンソロジー
です。

「○○家」シリーズの6作は、「百合」ではないどころ
か、ほとんど男女カップルものなのですが、それでも
ちょっと安心できる作品になっています。
ただ「百合」オンリーにこだわる方には全くおすすめ
できないのですが・・・

さて、「百合」的には「早春のシグナル」です。

この作品は、結婚を目前に控えた男女カップル(亜未
と信一)のおはなし。ある日、亜未は信一に学校時代の
親友・千聡を会わせます。しかし、千聡はあからさま
に信一に嫌がらせをするのだった・・・
という感じの内容です。

この話も基本は男女カップルものなのですが、明らか
に千聡がメインに描かれます。

結婚直前まで亜未を見守ることしかできなかった千聡
がとても切ないのです!千聡が長い間どういう気持ち
でいたのかと思うと、グッと来ますね。
「百合」好きなら必ず感情移入できるでしょう。

ただ、核心部分を信一に語らせたのは、ちょっと抵抗
感がありますね。

でも、漫画の出来はとても良いし、「早春のシグナル」
だけ読んでも元は取れると思います。

では、総評。

フューシア:わたくしは4点。ああ、久しぶりに切な~
い気持ちになったわ。でも気持ちの良い
切なさ
ね。千聡ちゃんには必ず良い恋人(もちろん女!)
が現れると思うわ!

アレサ:私は2点。巧いよなあ。さすがに少女漫画
を20年描いていただけはある。ベテラン
らしい安定感と軽やかさが見事に融合してるよね。
こういう人にガチ「百合」作品を描いて欲しいなあ。

総評:●●●●○★★☆

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コメント

なんか、ここにきて、百合系サイトでこの本のレビューを読むことが増えてるんですけど、どうなってるんでしょう?(汗)

谷川氏は漫画専門誌方面でも評判のいいひとですね。まあ独特すぎたのか、デビューした「りぼん」では、長期連載を持たせてもらうことなく苦労もあったっぽいですが、短篇の上手さで確実に読者を獲得していきました。

めっちゃ好みというわけではないので手放してしまったんですが(汗)。

コメントありがとうございます。
★べにすずめさま

>なんか、ここにきて、

私はこのコメントで教えていただいたので、同様に
紹介している方がいらっしゃるのかもしれませんね。

>谷川氏は漫画専門誌方面でも評判のいいひとですね。

やはりそうですか。でも、そういう方でさえ長期連載は
難しいのですね。

私は名前だけは知っていたのですが、今回初めて
読みました。やはり少女漫画の世界は深いですね・・・
と思いました。

@漫画専門誌・情報誌

こういうのをチェキしてまで漫画を読むような層と、りぼんという雑誌の本来の読者層は、やはり違ったからではないでしょうか※。


昔の乙女ちっく漫画っぽいものが好きな方々に好評だったようなので、私の好みとも違ってしまうんですけどね(現在、自ブログで、その「漫画の好み」ばらしまくりな企画に参加しています。あとから、ああ、あれもあったこれもあった、と後悔しまくりです)。

※そうまでして読むタイプのほうが百合耐性はありそうですよ?(ボソ)

あ、去年あたりから、違う理由で知り合ったのに「マリみて見てます読んでます」と言い出す知り合いの多いこと! 先日知り合った方でとうとう6人目になりました(汗)。人気は……由乃でしょうか?

コメントありがとうございます。
★べにすずめ様

>こういうのをチェキしてまで漫画を読むような層と、りぼんという雑誌の本来の読者層は

なるほど。確かに全く違いそうですね。
べにすずめ様の作品はずっとリアル感があるので
確かに、相容れなそうです。

でも、自分が何が好きかって書き出すと、意外と
難しいのですよね。

>あ、去年あたりから、

え?去年ですか?
「マリア様がみてる」って改めてスゴイですね。
同人誌もまだまだ出ているみたいだし。

ご無沙汰しています。
気に入っていただけたようで、紹介した甲斐があります。
私はデビュー当時からの谷川さんファンですが、そうしたファンの目から見ても、内容的に低迷していた時期がありました。ちょうど「りぼん」も乙女ちっく路線の終焉を迎えた頃でもあり、想像でしかありませんが、自分の描きたいものと、雑誌の求めるものとの間に、ギャップを感じていたのでしょうか。
近年は、掲載誌も変わって吹っ切れたのか、復調しているのがうれしい限りです。

コメントありがとうございます。
★Mark様

>内容的に低迷していた時期がありました。

なんと!この作品を読む限り、そういう印象は全く
感じませんでした。
やはりプロ作家といえど山あり谷ありなのですね。
「百合」も前途は良い事ばかりではないかも知れ
ませんね。

でも、実力のある人は必ず生き残りますよね。
そう信じたいです。

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