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2008.11.05

「オクターブ」vol.1

秋山はる・作、講談社・刊

コメントでのリクエストにお応えして、この作品の感想
を書かせていただきます。

お話は・・・元アイドルの宮下雪乃は、しがみつくよう
に芸能界で働いていた。劣等感に襲われる毎日。
ある日、コインランドリーで出会った、岩井節子に惹か
れるようになり、ついに肉体関係を持ってしまう・・・
という内容です。

読後の第一印象は・・・ビアンものではなく「大人の
百合」
という感じです。作者の巧妙な狙いを感じました。

落ちぶれた元アイドルのリアルな芸能界ものという側面
と、ビアンものほど切迫していない「大人の百合」とが、
巧く融合した作品だと思いました。
しかも、「アフタヌーン」という青年誌で掲載されて
いるところがとても興味深いですね。

なぜ「大人の百合」と判断したのかというと、それは
ちょっと言い表すのが難しいですが、ビアンものが持つ、
独特のセクシャリティ観や「同性との恋愛に人生かかっ
ている!」という切迫感が薄いと言いましょうか、一見
リアルだけど、どこかロマンスが強い印象がするのです。

ただ、普通の「百合」と大きく違う点があります。
(それこそまさに、作者の狙いだと思うのですが・・・)

よく、「百合」を評して、女性を美化しているという
ことを聞きます。作者はその意見に応えるような作品
作りを、敢えてしていると感じました。

排泄シーンや自慰シーンやむだ毛処理シーンなんかが
エロくなく(生活感のある)描写されている点からも、
そういう意図が伺えました。

ということは、作者は他ならぬ「百合」に一家言ある
思うのです。そして、これが最初に書いた、ビアンもの
ではなく「大人の百合」を描いているという証左になる
とも思うのです。

しかし、これから、より濃厚な展開になると、ビアン的
になるのは必然だと思いますし、そうなると「アフタヌ
ーン」の読者はついてこれるのかな・・・という危惧も
あります。

2巻以降の作者のさじ加減を見守りたいですね。
何にしろ、また、注目に値する作品が出てきたのは喜び
です。

では、総評。

フューシア:わたくしは4点!生活感のある描写から、
急激に甘いニオイのする描写になるのが
なんとも良いわ~。雪乃ちゃんと節子ちゃんの関係は
盤石とは言い難いけれど、それがハラハラさせるわ。
2巻以降の展開が読めないのも良いわ。

アレサ:私は3点。良いところ突いていると思う。
いままでこういう所を突いた作品は無か
ったような気がする。強いてあげれば、森島明子先生
だけど、森島先生よりリアル志向なのが面白い。
よく言われる「女性の美化」に応えているのも興味
深いね。

総評:●●●●○★★★

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