「暁色の潜伏魔女」3
袴田めら・作、双葉社High Action Comics・刊
お話は・・・魔法学校を舞台に、主人公・暁と姉・夜を
中心に楽しく、時にシリアスな学園生活が描かれる内容
です。3巻(最終巻)です。
3巻ではお騒がせ転校生の蛇少女・ミモザが本格的に
お話に加わります。ラストのエピソードは暁の友人・
時子が学園を離れることになる、というちょっと切ない
お話です。
読後の第一印象は・・・正直に言って消化不良の感は
否めないです。漫画としても「百合」としても。
この作品は基本的にコメディです。個人的にはこの作品
のコメディは大好きです。どことなく優しい感じがして
キャラも素朴で可愛い感じで。
また第十八話「傍らで見守る魔女」のような、ちょっと
しんみりさせ、それでもそのまま終わらせないところも
良いと思います。
最後のエピソードである時子のお話も悪くないと思う
のです。
が・・・なんというか消化不良なのです。最後まで方向
性が定まらなかったというか、作者はなにかやりたかっ
たけど、こうなってしまった、という印象がしました。
「百合」的にも最後まで飛び抜けませんでした。
強いて挙げれば第十七話「あまのじゃく魔女」。夜の
妹バカっぷりが発揮されたエピソードくらいかな。
袴田めら氏だったらもう少し「百合」っぽく・・・と
いう期待はあったのですが、まあ、全て「百合」に
するわけにも行かなかったのでしょうね・・・
ただ、キャラクターは以前より洗練されている印象だし
独特の演出の良さや、ストーリーテラーとしての素質
はあると思うので、次回作に期待しましょう。
では、総評。
わたくしは2点。最後まで「百合」要素
薄かったのは残念だわ・・・。智ちゃん
も影が薄いまま・・・(泣)
でもでも、袴田めら先生お疲れ様でしたわ!次回作に
熱烈期待!
私は2点。コメディとしてはとても好きな
作品なんだよね。なんだか可愛くてほっと
するというか。だからストーリーもしっかり締めて欲し
かったなあ。
総評:●●○○○★★☆
このシリーズの感想はこちら。
●「暁色の潜伏魔女」1
●「暁色の潜伏魔女」2
袴田めら作品の感想はこちら。
●「最後の制服」1
●「最後の制服」2
●「最後の制服」3
●「夜空の王子と朝焼けの姫」
●「フェアリーアイドルかのん」1~3
●「フェアリーアイドルかのん」4
●同人誌「evil and flowers」
●同人誌「メランコリック実験」
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