「小さな惑星の小さなお話」
かずといずみ・作、JIVE・刊
「貧乏姉妹物語」でラブラブ姉妹「百合」を魅せてくれ
たかずといずみ氏が、同人誌や商業誌で発表していた
短編を集めた作品集です。
最近は「百合姫」にイラストを掲載されたりしていますし
「百合」志向はかなりある作家だと言えるので、注目
すべき物件だと思います。
読後の第一印象は・・・良い!可愛いキャラクターと
独特な語り口の漫画。そしてもちろん「百合」要素も!
かずといずみ氏の同人サークル「ぱへかへ」の本は
数冊持っているのですが、この単行本には全部?収録
されていると思います。
かずといずみ氏の作風が好きで、今まで同人誌を入手
出来なかった方は是非お勧めしたい単行本です。
「貧乏姉妹物語」では実に、良い人漫画を描いたいた
作者が、同人誌では少々ブラックな面を見せていると
いうのも興味深いです。
あと、SFショートショート的なお話が多いのも面白い
です。こういう作品は最近ではほとんどお目にかかれ
なくなったので、ある種の懐かしさと共に、楽しむ
ことが出来ました。
さて、「百合」的には・・・友情以上の何かを感じる
作品が多いです!ガチ?と思える作品もあります。
描き下ろしの「あかよろし!」をはじめ、「魔法少女
ケミカルネオン」「禁止されていること」「緑色」
「くろくろ」「三国姫」などが「百合」要素ありと
感じる作品です。全部で14本収録されている内、6本
(ページ数で言うと半分以上)が「百合」作品なのです
から、コストパフォーマンスも高いと言えます(汗)
特に美少女花札漫画(汗)「あかよろし!」や、ブラック
でシリアスな「禁止されていること」が良いですね。
「三国姫」もそうですが、作者は、背の高いお姉さん
が可愛い女の子にメロメロのシチュエーションが好き
なのかもしれません。・・・私も好きですが(汗)
作者の女の子キャラへの感情(可愛がりっぷりや憧れ)
がよく判ります。ブラックな作品もありますが、なんだか
心が休まる作品集でした。
では、あの二人のコメントです。
わたくしは4点。楽しくてちょっと切な
くて、ちょっと黒くて。でも可愛い絵
で目の保養できる!良い作品集だわ~!
ここまで来たらガチ「百合」作品を書いて欲しいわ!
私は3点。コメディからブラックまで
SFからファンタジーまで広いお話を造っ
ているところが良いと思うな。借り物っぽいなあと
感じる作品が多い中、この作品集はしっかり考えて
造っている感じがしてとても好感が持てる。
まあ、同人誌だから出来たとも言えるけど・・・
総評:●●●●○★★★
かずといずみ氏の他の作品の感想はこちら。
●「貧乏姉妹物語」1
●「貧乏姉妹物語」2
●「貧乏姉妹物語」3
●「貧乏姉妹物語」4
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