「のののリサイクル」3
云熊まく・作、綾見ちは・作画、芳文社・刊
幼女型アンドロイドの柔らかコメディ漫画(最初は)
の最終巻の感想です。
お話は・・・前回は敵役だった"エミュリ"が"のの"に
心を開きます。そして明かされる二人の出生の秘密!
そして、学芸会の演劇の準備が進む中、"のの"と"エミ
ュリ"のどちらかが消されるということが明かされます!
読後の第一印象は・・・こういうまとめ方自体は良い
と思いますが、「百合」的には最後まで仲間意識、友情
モノの体裁だったのが残念・・・
可愛い絵に似合わず、なかなかドラマチックな展開です。
人間ドラマ的な側面とSF的な側面のバランスも悪くない
し、お話の展開と演劇の出し物「泣いた赤鬼」の相関
も巧いと思います。
ただ・・・やはり、重い展開に対して、可愛さが先行し
ているような印象なんですよね。説得力が微妙に薄い、
というか。・・・私が絵に先入観を抱いているだけかも
しれませんが。
さて、「百合」的には・・・こちらも目の保養が優先
している感じですね。仲良しなのだけど「友情」や「み
んなといっしょ」という考えが多く出過ぎているので
「百合」的にはイマイチな印象を受けました。
絵は可愛いし、お話もそこそこ巧くまとまっているの
だけど、最後に来て「百合」的には骨が通っていなかっ
た・・・という感じがして、ちょっと残念でした。
では、二人のコメントです。
わたくしは1点。最後の展開で「百合」
要素が発散してしまったのが残念だわ。
癒花ちゃんとヒカルちゃんの友情描写に重きを置いて
欲しかったわ~。
私は2点。まあ、こういうまとめ方は良い
と思う。でも設定が先行している感じが
するんだよね。やっぱりもっと癒花とヒカルを描いた
ほうが良かったのでは?という感じ。
総評:●○○○○★★☆
このシリーズの感想はこちら。
●「のののリサイクル」1
●「のののリサイクル」2
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