「さくらの境」4
竹本泉・作、メディアファクトリー・刊です。
女の子三人と猫10匹の奇妙な共同生活と、女の子
二人のイチャイチャを描く、のんびり漫画。最終巻!
今回のお話は・・・都合でページ数が短くなり(汗)
お話に加速度が付きます。さくらと二子も高校を卒業。
しかし、相変わらずのいちゃいちゃ、のんびり生活が
続きます(汗)
読後の第一印象は・・・最初は薄いと思っていたので
すがここまで来ると逆にポリシーを感じますね。
実は「百合」的に大傑作なのかも?と思うようになり
ました(汗)
掲載誌の都合で4巻は3巻より1話のページ数が少なくな
ります。3巻が発売されてからこれだけ時間が開いたの
もそのせいだったワケです。
そういうわけで3巻は21話。物語世界で2年分のお話が
進展します。さくらと二子も高校を卒業し・・・その
後、意外な展開を迎えます。
少しはドラマチックになるのかと思いきや、全くいつ
もどおりの、のんびりいちゃいちゃな展開です(汗)
凡庸な作家はここらでドラマチックに!と考えるとこ
ろでしょうが、さすが竹本泉。ある意味、超ベテラン
の貫禄を感じます(汗)
「百合」的にはもちろんさくらと二子の関係です。
もう、ず~っといちゃいちゃしています(汗)
最初はほとんど内面を描かないいちゃいちゃにヤキモキ
することもあったのですが、ここまで来るともう達観の
レベルです。
確かに普通の「百合」としては薄いですが、竹本泉氏は
己の信じる「百合」を表現したのだとしか思えません。
そして、そんなポリシーを貫けるのは竹本泉レベルの
大作家ならではと言えるのではないでしょうか。
では総評。
わたくしは4点。もう少し愛する心を描いて
欲しかったけど、この永遠のいちゃいちゃ
にも憧れるものがあるのよね~。わたくしもアレサちゃ
んと永遠にいちゃいちゃしたいわ~。
私は2点。ベテランの貫禄を感じた。
なんだかんだ言って、ここまで貫ける作家
はそういないよね。
総評:●●●●○★★☆
このシリーズの感想はこちら。
●「さくらの境」1
●「さくらの境」2
●「さくらの境」3
竹本泉作品の感想はこちら。
●「トランジスタにヴィーナス」6
●「トランジスタにヴィーナス」7
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