「ルー=ガルー 忌避すべき狼」4
京極夏彦・原作、樋口彰彦・作画、徳間書店・刊
先日連載が完結したそうで、最終巻が出る前に4巻を
読んでおこう!と思い、今回4巻の感想です。
21世紀半ば。厳しい管理社会に生きる少女たちが謎の
猟奇殺人事件に立ち向かうSFサスペンス小説のコミカ
ライズです。
4巻では、今まで張り巡らせていた伏線を収拾する展開
です。事件の黒幕が浮かび上がり、メインキャラクター
の牧野葉月と神埜歩未は真相に近づく!
読後の第一印象は・・・3巻に増して盛り上がります。
このところ分断されていたキャラにまとまりが出てきて
「百合」的にも盛り上がり・・・そう??
やはりこの作品はSFあり謎ありアクションあり、友情
ありの良作ですね。原作は読んでいませんが、この漫画
版もとてもテンポが良くて、あっという間に1巻読んで
しまいました。
「百合」的にはまだ・・・という感じです。
ストーリー上、それぞれのキャラクターが分断されて
いるのもありますが、明確なカップリングが1巻以降
薄いのも原因でしょうね。
ただ、4巻も最後になって少女同士の明確な仲間意識が
生まれてきているし、葉月と歩未のカップリングも
久しぶりに再構成されつつある、という印象です。
しかし、それでもかなり薄いですし、歩未の正体も謎の
まま。楽観はできませんが・・・期待は大きいと言え
ます。
さて、最後はどちらに転ぶか・・・
では、総評。
わたくしは1点。やっと光明が見えて来た
・・・かしら?という印象だわ。でも
雰囲気は良いのよね。次巻は期待が持てそう!
私は2点。漫画としてはとても面白い。
お話も絵もとても丁寧。かつテンポも
良い。「百合」的にはもう少し欲しいけど。
総評:●○○○○★★☆
このシリーズの感想はこちら。
●「ルー=ガルー 忌避すべき狼」1
●「ルー=ガルー 忌避すべき狼」2
●「ルー=ガルー 忌避すべき狼」3
樋口彰彦氏の作品の感想はこちら。
●「クルリのヒトトセ」
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