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2009.06.17

「マージナル」5

神崎紫電・著、小学館ガガガ文庫・刊

コメントで教えていただいた物件のレビューです。

お話は・・・堂坂音羽と春日井小夜歌は幼いころ別れた
双子の姉妹。中学生の時、劇的に再会したのでした。
その後、二人は同じ高校に入学し、愛し合う仲に発展し
ます。しかし、ある日、音羽は小夜歌が継母から虐待を
受けている事実を知り、継母の殺害を計画し始めます
・・・というサスペンスノベルです。

読後の第一印象は・・・ガチで双子「百合」です(汗)
でも、お話はガチサスペンスです。音羽に感情移入でき
るかどうかがポイントだと思います。

まず、この作品はシリーズものです。

しかし、全て読み終わってもどこがシリーズなのか良く
判りません。最後に摩弥京也というキャラが登場するの
ですが、これがシリーズを貫く存在(シリーズの主人公)
なのかもしれません。
(Wikipediaをみたら、やはりそうでした)

ということは、この作品は番外編というスタンスなのか
もしれませんね。

さて、この作品。ガチで双子「百合」です(汗)

双子という設定はともすれば自己愛の転換とも言えるこ
とが多くて、あっさり裏切り系に・・・という危険性も
あるのですが、この作品に関して言えば、最後まで裏切
り系にはなりません。しかし、自己愛については否定は
ありません・・・

今後続くのかどうかは微妙ですが、作者がどう持って行
くのか、不安と期待がありますね。

また、「百合」的に感情移入出来るかどうかは、主人公
音羽に感情移入出来るかどうか
だと思います。

音羽は女子高の有能な生徒会長ですが、そのわりに直情
的で、計画的と思いきや期を逸するようなドジなところ
もあり・・・正直言って違和感のあるキャラです。
# これは敢えてそうしているのかもしれませんが。

小夜歌の継母の殺害計画を立案するシーンはなかなか
迫真的で戦慄させるような心理描写であり、ノベルとし
てはなかなか読み応えがあります。

しかし、性格の違和感が「百合」的な感情移入には障害
になるような気がしました。

ノベルとしては不快にならないようにほどよくリアル
サスペンスになっているし、「百合」的にも濃いので、
良作とは思うのですが・・・アクの強い作品でもあるの
で、万人にお勧め、というのは難しいかもしれません。

そうそう、あとがきでは作者は「百合業界の巨人的な
存在である某小説」
に遅ればせながら「はまっている」
そうなので(汗)今後も「百合」に期待しても・・・良い
・・・のかな・・・?

では二人のコメントです。

フューシア:わたくしは4点。音羽ちゃんと小夜歌ちゃ
んのラブラブッぷりがとても良いわね~。
でも、わたくしとしては音羽ちゃんには感情移入できな
かったのよ・・・。

アレサ:私は3点。こういう作品は珍しいので新鮮
に楽しめたよ。最近いろんなタイプの「百
合」作品が出ているよね。作者も突然「百合」に目覚め
た感じなのが興味深かった。

総評:●●●●○★★★

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